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リレーエッセイ・私論・公論 - 今につながる幸徳秋水、非戦の訴え

今につながる幸徳秋水、非戦の訴え

カテゴリ : 
一般
 2012-2-1 13:19
 1月29日、日曜日のEテレ。「日本人は何を考えてきたか」は大逆事件・幸徳秋水と堺利彦を取り上げた。

日露戦争にあたって非戦を唱えた幸徳秋水と堺利彦は日本の社会主義思想の始まりをリードした人物である。1910年の大逆事件で幸徳秋水は処刑される。別件で獄中にあったために生き残った堺利彦はのちに日本共産党の結成に参加する。
近年、非戦と平等を唱えた幸徳と堺の再評価の動きがひろがっている。フランス・ボルドー第三大学教授のクリスチーヌ・レヴィさんもその一人で、この番組のナビゲータを務めている。

  以下、番組紹介から「ユダヤ人の伯父を第2次世界大戦で失ったレヴィさんは、帝国主義の時代が始まろうとする時、「非戦」を唱えた幸徳と堺の存在は世界的に評価されると考える。レヴィさんは幸徳の主著「廿世之怪物帝国主義」をフランス語に翻訳。二人が非戦と平等の思想を生み出した背景を探っている。大逆事件は当時、アメリカやフランスでも注目され抗議が行われたが、幸徳ら12人が処刑される。残された堺は遺族を訪ね歩き、「社会主義・冬の時代」を生き抜いていく。文筆でなお「非戦」を唱え続けた堺にも新たな光が当てられようとしている。」
 

  この番組では当然のことながら大逆事件を社会主義者の撲滅を狙った「国家の犯罪」としてはっきり規定している。しかし逆賊扱いされていた彼らが復権を果たすようになるのは1960年代になってからのことである。事件以後、一層のものいえぬ社会が作り上げられていった。
番組ではフランス人レヴィさんが、ものいえぬ社会でのインテリ(知識人)のなすべきことについて、「それを超えてこそインテリをつくることができる」という趣旨の発言をしたのに対し、日本人の学者さんが、「日本は島国で・・・ヨーロッパのように地続きでないので逃げることもできない(だから、インテリも口をつぐむのは仕方ない)だからこそ二人の存在は尊い」と発言した、このやり取りが印象的であった。
 確かに国民が天皇を頂点とする国家にがんじがらめにされ、非戦を唱えれば命を失う時代にあって、自由・平等・博愛を掲げ非戦を唱えた二人の存在は尊い。
 大逆事件は日本の知識層にさまざまな影響を及ぼした。永井荷風は「日本はアメリカの個人尊重もフランスの伝統遵守もなしに上辺の西欧化に専心し、体制派は、逆らう市民を迫害している。ドレフュス事件を糾弾したゾラの勇気がなければ、戯作者に身をおとすしかない」と実際、戯作者となった。一方、大逆事件を通じて幸徳秋水に心酔した石川啄木は国家による思想統制・言論弾圧を深く憂慮して評論『時代閉塞の現状』を書いた。
 
 今の若い人に大逆事件のことを聞いても知らない人がほとんどだろう。まして、明治時代に戦争に身を賭して反対した人がいたなんて、知る由もないだろう。
以後、大正、昭和へと幸徳秋水が灯した非戦のたたかいは政府の弾圧に抗して燃え続けることとなるのだ。(M)

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