「市民と野党勢揃い&講演会」に360人
衆院大阪15区市民連合 主催
都議選の結果、本気で安倍政権に代わる別の選択肢をつくろうという気運が全国に広がる中、「衆議院大阪15区市民連合」が7月22日、「市民と野党勢揃い&講演会」を富田林市内で開催し満席の360人が参加しました。
世話人代表の小林宏至さんは、「15区ならではの政策を対峙して政権与党に立ち向かおう」と挨拶しました。
呼びかけ人のSwingMASAさんがサックスを演奏しました。
第1部では、安倍首相の改憲への動きに対し、「われわれはいかにたたかうか」をテーマに、参加した野党の代表がマイクを握りました。
「こんなひどい国会見たことがない。市民と野党の共闘で打ち破ろう」緑の党・鍵谷誠一さん(府本部共同代表)
「安保条約なくせば日本は変わる。当面は反維新のたたかいを重視したい」新社会党・早川義隆さん(府本部副委員長)
「戦争は二度とさせない。安倍さんに辞めてもらわないと生活も安定しない」社民党・小川敬子さん(府連常任幹事)
「早く統一候補を決めることと、投票にいかない人に丁寧に語りかけよう」自由党・渡辺義彦さん(近畿ブロック代表)姫井 由美子さん(岡山県連代表)
「国政の私物化を許さず、野党間の信頼をさらに高め、安倍政権を倒そう」日本共産党・辰巳孝太郎さん(現参議院議員)
民進党の河南町議会議員・福田太郎さんから寄せられたメッセージが紹介されました。来賓の荒木淳子さん(ミナセン大阪世話人)が「政党間の違いを越えて、選挙に向けて早く走ろう」と呼びかけました。
大きな拍手の中、野党代表と市民連合の役員が壇上に勢揃いし「さらに共闘の輪を広げよう」とこぶしを突き上げました。
第2部の講演会では、午前中の横浜での講演会から駆け付けた、「九条の会」事務局長の小森陽一さんが「市民と野党の共闘で安倍改憲をストップ」と題し講演しました。
「都議選での自民大敗と安倍政権への支持率低下はなぜおきたか」と切り出した小森さんは、安倍首相が進めようとしている「九条3項加憲」路線の狙いについて詳述しました。「これは、衆参両院改憲派三分の二を維持している間に改憲をめざす日本会議の改憲戦略に乗っかり、公明党の加憲路線にも沿ったものである」として、「自衛隊は災害救助でよくやっているから憲法に書くだけなら」という思いを逆手にとり、民進党へのゆさぶりと野党共闘の分断を狙うものである」「3項に自衛隊を書けば1項も2項も無効になり、自衛隊が制限なく戦争できるものになる」と強調しました。
来年の6月の改憲発議、9月に国民投票をという改憲派の政治日程を示した上、小森さんは「九条3項加憲路線の危険性を多くの市民に知らせること、辺野古・高江の基地建設阻止と戦争法発動阻止の運動をさらに強めていくこと、そして野党の共同をさらに発展させて改憲に反対する幅広い共同を実現させよう。暑い時に熱い行動を」と訴えました。