世界の破壊のためではなく、建設のため力を尽くそう
軍産学自共同の恐ろしい実態を学ぶ
岸田政権は学術研究の分野でも、「軍事研究」を強引に広げてきています。防衛省の委託研究には、関西の大学では大阪公立大学が唯一、これに手を挙げて3度も応募、採択を行っています。そんななか押し進められる学術分野での軍学共同の、直近の動きを学び、大軍拡に反対していこうと、「軍学共同いらない、市民と科学者のつどい」が開催されました。
「つどい」は5月11日に国労会館において、日本科学者会議大阪支部、大阪平和委員会、大阪革新懇でつくる「軍学共同いらない!市民と科学者の会・大阪」が主催して行われ、51名が参加しました。
開会あいさつでは、冨田宏治大阪革新懇代表世話人は、共催でこれまで「軍学共同」に反対する取り組みをやってきた。軍事費が増えれば研究費が減らされる。そうすると軍事関係の研究に手を染めようというものが出てくる。裏ガネまみれの手の汚れた連中が大軍拡を進めるのは許せない、とあいさつ。
記念講演はテーマを「軍事化する日本と科学の動員」として、講師を池内了(名古屋大学名誉教授)が務められました。
講演では、安倍内閣から軍拡が急速にすすむ日本、安全保障戦略の4つの弱点、2017年の軍事的安全保障研究に対する日本学術会議の声明の内容、各大学の応募状況、軍事研究の実態が明らかにされました。また、報道されないなかどんどん進む軍事研究の新たな動きも紹介されました。最後に、科学者・技術の倫理性として、世界の平和と人間の福利のため、世界の破壊のためではなく、世界の建設のため尽くすことを呼びかけられました。
悪政と対決するエネルギーに満ちた松原革新懇総会を開催
4月28日、松原革新懇は24年次総会&学習会を67人参加で開催しました。
来賓あいさつに立った、日本共産党の仲川学さんは、「私は中学時代の河内長野市で吉村知事と同級生だった。総選挙で私を国会に送っていただき、一私人としてではなく国会議員としてきちんとものが言えるように、みなさんからの応援を」と挨拶。
総会では、「子どもたちを万博に招待するな」の学校申し入れ活動の報告や軍拡路線ひた走る岸田政権や維新政治との対決、来春の松原市長選挙に向けた取り組み、松原革新懇の拡大強化の方針を確認しました。
つづいて西谷文和さんの記念講演。ウクライナ(南部の激戦地ヘルソン)やパレスチナの現地訪問映像を駆使して悲惨な戦争の実相を告発。ウクライナの原発を攻撃しようとしているプーチン、自らの延命のために戦争を続けるネタニヤフを糾弾!ハマスの奇襲攻撃で364名の若者が惨殺されたガザ近くの野外コンサート会場の映像は怒りに震えました。分断されている中でも、「人質即時解放と総選挙実施」求める10万人規模のデモも開催。停戦求める市民への弾圧も厳しく予断を許さない、とのこと。会場は笑いに包まれるも、こうした悪政と対決していくエネルギーに満ちあふれていました。
動で、世論調査では「膨れ上がる万博費用負担は納得ができない」が77%(NHK)、「万博はいらない」が68%(共同通信)となっていること、3月28日に夢洲で起きた可燃性ガス爆発事故をみても夢洲は危険な場所、万博テーマの「いのち輝く未来デザイン」に全く相応しくないことがはっきりした、万博開催まであと1年、さらに共同のとりくみと運動を広げて、なんとしても万博・カジノはストップさせようと呼びかけました。
パネラーからは「子どものことを考えていない」「大阪府のやり方は一方的」「教育のあり方を全く心得ていない」「年金は物価上昇に追いついていない」「全く実情にあっていない」などの発言があり、多額の公金をつぎ込む万博への批判に共感が広がりました。
3月31日(日)
か?」など、たくさんの質問が寄せられ、西谷さんはひとつひとつに丁寧に答えてました。菅義人大阪労連議長は閉会あいさつで、「ハマスが襲撃して以降、共催した3団体と原水協を加えて米領事館前抗議行動などに
そもそも大阪・関西万博は、「カジノのための万博」であり、大阪経済の成長とはまったく無縁です。万博中止を早く決断し、被害は最小限に食い止め、税金の無駄遣いをやめさせ、いのちと暮らし 優先の政治を実現しようと強調しました。若者や親子の飛び入り参加もあり都心マンション群で高らかにコールを響かせました。 ベランダから手をふる人、沿道でビラを受け取る人などがおり、心ひとつに明るく元気の出るパレードになりました。
上脇教授は、「赤旗日曜版の記者がすごかった、6万を超える政治団体をチェックした。国民栄誉賞の話があるが記者さんに受賞をと言いたい。一昨年10月末から告発状の連続、この2年間年末年始の休みもなかった私の青春を返してほしい」と述べると、会場が大爆笑に。続けて上脇教授は、「2022年から23年に告発する度に派閥が訂正。訂正は自白と同じ、訂正を証拠にこれから告発を続ける」とキッパリ語りました。最後に上脇教授は、「こんな汚い政治は許されない。どう変えていくのか、カネの力で政治も民意もゆがめられてきた、4割の得票で8割の議席を得る小選挙区制を比例代表制に変える、パーティーは全面禁止、企業献金も禁止、政党助成金も廃止を実現しよう」と、強調しました。

羽曳野革新懇
洲万博の資金・資材・人材を復旧・復興にまわせとの声が高まり、潮目が変わった。その背景には万博の胡散臭さがあり、一部の人たちの身勝手なイベントに成り下がっていることがある。福井県や紀伊半島などの道路整備も万博関連で総額10兆円、ここの検証がいる」と切り出しました。
各団体は、「能登地震で、政府は被災者救援・支援に全力を」「ウクライナやパレスチナの戦争で、政府は憲法を生かし、平和外交で停戦に力をつくせ」「自民党の裏金疑惑を徹底解明せよ」「能登地震の救援・復興が急務のもと、夢洲万博は中止を」「若者が希望をもって暮らせる政治に変えよう」などと訴え、久々の再会を喜ぶ晴れ着や背広姿の新成人にエールを送りました。宣伝では、能登地震の災害救援募金にもとりくみました。
時停戦・岸田政権退陣・万博カジノ中止」などを掲げた一斉宣伝を、各地で取り組みました。12月4 日に松原市(22 人・松原市役所前)、5日に河内長野市(18 人・河内長野市役所前交差点)、羽曳野市(20 人・野中寺前)、藤井寺市(12 人・土師ノ里駅前)、8 日に河南町(8 人・喜志駅前)、9 日に富田林市(17 人・エコールロゼ前)、大阪狭山市(14人・コノミヤ前) と続き、100 人余りが参加し、平和、金権政治の一掃、カジノ万博ストップを求める声をあげました。
大阪革新懇は、1月21日(日)夢洲万博中止シンポジウムを午後1時30分から大阪グリーン会館2階で開催します。
と、③発言・行動することである」と主張。「20世紀はDNAやコンピューターなど画期的な発見・発明があった一方で『核のゴミ』やプラスチック汚染など負の作用もあった」と指摘。「福島原発事故から12年が経過したが、廃炉作業・住民の帰還・汚染水などは何ら解決していないし、地球温暖化やコロナ禍などの問題では、科学者の提言を政治家が正面から受け止めていない」と述べ、「問題解決のためには主権者である国民一人一人が意見を持ち主張し、行動・実践することが重要である」と強調しました。
来賓挨拶で日本共産党前参議院議員の大門実紀史さんは「皆さんとともに損保代理店乗合問題・手数料ポイント問題などで成果を上げてきた。新たにビッグモーター問題から自動車ディラーの損保代理店兼業問題を国会で取り挙げていく、ともに頑張ろう」と参加者を激励しました。

