~地域革新懇運動を強化し、「野党連合政権」実現にむけた運動を~
11月2日(土)大阪革新懇は、地域革新懇の拡大・強化、再結成をめざす担当者会議を開催し、18地域革新懇等から30名が参加しました。菅義人代表世話人(大阪労連議長)の開会挨拶に続き、4地域革新懇が活動を報告しました。
地域革新懇の多彩な活動を交流
10年前に再結成した交野革新懇は、①市民に見える革新懇運動、②取り組みの中で必ず新しい人々とつながる、③革新懇ニュースの継続発行の3点を柱に、粘り強く運動をすすめています。ニュースにはこれまで地元の人68名が登場し、積極的に革新懇運動をすすめる担い手になっているそうです。会員169名・世話人30名・事務局7名体制で2か月に1回の割合で定期的に会議を開催しています。来年10周年にむけて青年革新懇を作りたいと、新たな決意を語りました。
今年で35周年を迎える住吉革新懇は、①毎月の街頭宣伝行動、②情勢を踏まえた学習会(11月16日には日米地位協定の学習会)、③8月の平和展開催、④民主団体との共同のとりくみ、の4点を柱に革新懇活動をすすめています。憲法を守る賛同ポスターには1000人以上が協力。毎年長崎から被爆者を招いて、戦争体験を伝える取り組みをすすめています。
堺革新懇は市民懇として35年の歴史があります。市長選挙や市政問題では「1000人委員会」など幅広い市民・団体と連携を継続しています。毎年戦争展(7月)や学習会を開催しており、今後は革新懇を行政区単位でつくりたいと、いっそうの運動の強化をめざしています。
河南革新懇ネットワークは、2012年の関電・羽曳野営業所前宣伝を契機にネットワークを作り、毎週金曜日に宣伝にとりくみ、実に392回を数えます。沖縄・辺野古基地建設反対、沖縄連帯の一斉宣伝も地域革新懇で取り組んでいます。知事選挙や沖縄県民投票に支援に入った経験を報告。ネットワークの会議は月1回定例で開催し、情勢論議とそれぞれの革新懇の取り組み、今後の課題を交流し、互いに励まし合って運動を発展させています。
地域革新懇の拡大・強化、再結成をすすめよう
地域革新懇の報告後、全国懇・乾友行事務室長が「統一戦線運動の推進力としての革新懇の発展・強化を」と題して講演をしました。乾氏は、立憲野党の13項目の政策合意、国政選挙での3度の共闘、国会内での法案のすり合わせや合同ヒアリング、埼玉県や岩手県など知事選挙での共闘など、「市民と野党の共闘」が大きく発展していると語りました。
そのような情勢のもとで、さらに共闘を発展させるためには、①立憲野党の政権構想の合意、②地域共闘の確立と運動の日常化が求められていると指摘しました。その中で、市民連合などの地域共闘を支える革新懇運動が重要であり、労働組合などの賛同団体が地域で大きな役割を持っていると述べ、革新懇が国民的共同を発展させ、安倍政治を終わらせ、「国民が主人公」の政府を実現する統一戦線運動を担うために重要であると、強調しました。
その後大阪革新懇・大原真事務局長が、大阪の現状をふまえて、複数の自治体や行政区での革新懇ネットワークづくりを呼びかけました。討論では、各地の革新懇活動を紹介するとともに、大阪市内でのネットワークづくりへの要望、地域革新懇の再開・再結成に向けた決意などが語られました。大阪革新懇は、今回の会議を契機に地域革新懇との連携をさらに強化しながら、革新懇運動の発展のために力を尽くします。
「11.3おおさか総がかり集会」
~憲法を守り、安倍政治を終わらせる決意 固め合う~
11月3日(日)「11.3輝け憲法!いかそう9条!おおさか総がかり集会」が扇町公園で行われ、10歳台から80歳代までの幅広い世代、約1万2000人が集まり、MIC SUN LIFE」、おーまきちまきさん、中川五郎さんの音楽や、大阪朝鮮高級学校舞踏部の舞踊などを楽しみながら、憲法を守り、安倍政治を終わらせ決意を固め合いました。
開会あいさつで米田彰男さん(1000人委員会大阪)は、相次ぐ大臣の辞任に「任命責任は私にある」と言いながら、何もしない安倍首相を厳しく批判。「安倍政権を打ち破り、憲法を守る闘いを粘り強くすすめていこう」と力を込めて訴えました。続いて、立憲民主党府連代表の辻本清美衆議院議員、日本共産党の清水忠史衆議院議員、社民党の服部良一元衆議院議員が連帯あいさつ。
立憲デモクラシーの会呼びかけ人の高山佳奈子さん(京都大学大学院教授)がメインスピーチ。高山さんは、安倍政権に追随するマスコミの姿勢を批判しながら、「税金の使い方について考えよう。ここにきている人が周りの若い人に投票を呼びかけよう。そして立憲勢力を進展させよう」と、呼びかけました。続いて韓国市民社会団体連帯会議の李承勲(イ・スンフン)事務局長が、平和憲法を破壊し、アジアの平和を壊そうとしている安倍政治を厳しく批判し、「韓国と日本の市民の共同の力で、平和憲法を守ろう。ジーゾミアを永久に破棄させよう。辺野古への基地建設をやめさせよう」と連帯を呼びかけました。
集会では、寝屋川市原爆被害者の会、森友学園問題を考える会、原発賠償関西訴訟団、カジノ問題を考えるネットワークの各団体がスピーチを行い、参加者全員で「NO!安倍政治」「9条改憲STOP」と印刷されたポテッカーを掲げ、「安倍政治を終わらせよう」などと唱和しました。
~がんばっています地域・職場革新懇 <PARTⅢ>~
「メディア革新懇」 報道に関するシール投票を実施
11月9日(土)メディア革新懇は、南森町で「テレビのニュース・報道番組を信頼していますか」と尋ねるシール投票を実施。今年3月にも同様のシール投票を天王寺駅前で行い、今回は第2弾です。1時間程度で50名の府民がシール投票に協力し、「(テレビのニュース・報道番組を)信頼する」はわずか4人(8%)で、「信頼していない」が44人(88%)で圧倒的多数を占め、「わからない・どちらともいえない」が2人(4%)でした。
「信頼していない」に投票した府民は、「同じことばかりで肝心なことを放送しない」「安倍さんびいきで、もうテレビを見ないようにしている」「大阪は維新びいきの芸人が勝手なことを言っている番組が多い」と答えるなど、マスコミ報道の在り方に不満を持つ人がかなりいました。メディア革新懇は、マスコミ労働者と市民をつなぐ活動を粘り強くすすめ、11月17日(日)には総会を兼ねて、“維新政治とメディアの劣化”をテーマに、森裕之立命館大学教授を招いて、学習・トーク集会を13:30から大阪グリーン会館で開催します。