全国革新懇第44回総会 -かどま革新懇・亀井事務局長特別発言-
*5月24日に開催された全国革新懇第44回総会での「かどま革新懇」亀井事務局長の特別発言を掲載します。
門真市は、大阪の東北部に位置する自治体です。憲法9条を書き込ませた総理大臣の幣原喜重郎さん生誕の地です。また、松下パナソニックの企業城下町として高度経済成長を支えてきた街です。維新市政のもとで、門真市から23億円もの市民の税金が民間タワーマンション建設に助成される。一方、全国3番目に介護保険料が高い。国民健康保険も維新府政の下で府下統一になり全国一高い。滞納すると保険証が取り上げ、身を切るどころが、身が削られる事態が起こっています。いま門真市では貧困問題が深刻です。生活保護受給率は大阪市を抜いて1番目、子どもの貧困も府内9人に1人が門真市では6人に1人です。政治状況ですが、昨年の総選挙は、有権者約9万9千人、投票率47.6%で公明党の得票率38.8%、
維新の会35.8%。府下唯一、公明党が維新を上回りました。日本共産党は、6.8%でした。
2点目に、何故、再開結成したかです。
昨年7月の市長選後、門真をよくするためには、やっぱり市政だけでなく府政・国政に係る様々な分野を包含した運動体が必要との思いを多くのみなさんと共有しました。それが出来るのが革新懇だと考えました。それと、これまでから、寝屋川革新懇や大阪革新懇から結成の働きかけがあり、タイミングよく、アドバイスを受け結成に至りました。
3点目に、結成に向けての世話人をお願いする取り組みです。
世話人は、新婦人や民商、労働組合など8団体また個人にお願いし17人の世話人でスタートしました。世話人をお願いしたある方から、「そもそも革新懇て、なんですか?」と尋ねられました。革新懇の三原則や運営について「あーでもない、こうでもないとみんなで議論して、全員が合意出来る事取り組みをするんです」と説明しました。
4点目に、世話人準備会の立ち上げと取り組みです。
とにかく結成したらいいんやなしに、革新懇がどんな活動するのかイメージを持ってもらう事が大事だと、大阪革新懇からアドバイスを受け、昨年10月に大阪革新懇代表世話人も参加した街頭宣伝をまず取り組み、20人前後が参加しました。その後、準備会で世話人の中から4人の事務局体制を作りました。準備会の会議は10月から総会まで7回開きました。11月の会議の中で、革新懇を知ってもらうために準備会として講演会をやることになりました。府立高校の教職員組合のOBの方から、NHKドラマ「宙わたる教室」の主人公のモデルになった久好圭治さんを紹介してもらい、1月17日講演会を開き60名を超える人が参加し会場が一杯になりました。全国革新懇ニュースでも紹介していただきましたが、「困難をかかえる生徒に向き合い、個性を尊重する姿がすばらしい」など沢山の声が寄せられました。この講演会で、革新懇の具体的なイメージが浸透したと思います。宣伝や講演会など具体的な行動に足を踏み出すことが重要だと思いました。
5点目に、会則についてです。
革新懇の「3つの共同目標」を踏まえ、府下革新懇の会則を参考にし、第2条に会の目的として「憲法9条を書き込ませた幣原喜重郎生誕の地から、思想信条党派の違いを超えて、平和の発信、憲法が暮らしの中に生きづく、住みよい門真をめざし、自由に話し合い、討論し、協力、共同をすすめることを目的とする」と、近隣市にならい、地方自治も念頭において4つの共同目標にしました。年会費は、個人加入は全国革新懇ニュース購読を含めて2000円、財政面から、団体加入一口5000円としました。会員目標は、100人です。なんで100人かと言いますと、全国革新懇ニュースが年1200円、残り800円。800円×100人で8万円、最低年1回、講師を招いて講演会を開催するには、カンパをしてもらっても5万円くらいは必要、事務所、備品などなど考えれば少なくとも10万円近いお金は必要ということで、決めました。同時に毎月ニュースを届け、会員とのパイプを太くしながら運動に参加してもらう人を拡げることが大切だと思います。現在72名の会員です。
6点目に、革新懇運動について思うところです。
私は、8期32年日本共産党の市会議員をしてきました。どこからどう見ても、共産党です。けど革新懇は、当たり前ですが共産党と違います。思想信条、立場の違いを超えて、国民を苦しめる政治を、国民が大切にされるに政治に変える団体です。お互いの違いを認め合い、お互いの違いをさらなる力にして、リスペクトしながら行動することが大事やと思います。大阪革新懇の代表世話人の元立憲民主党衆院議員の村上史好さんと2017年の大阪六区衆院議員選挙で共に戦いました。選挙直前に民進党を前原さんが解党しました。告示が明日という状況の元、村上さんの事務所に行くと、「いま小沢さんから電話があった」、訪ねた私たちの目の前で、党幹部の国会議員と電話で話されている。刻々と状況が変化しました。その中で、村上さんは、「信義を守る立場を貫く」と言われました。そして比例で当選されました。2年後、門真市長選挙に村上さんが応援に来てくれました。夏の選挙で土砂降りの雨の中、ずぶ濡れになっ
て車の窓越しに一生懸命、共産党の市長候補を応援してくれました。候補者カーの運転をしながら、これが野党共闘なんやと思いました。来る7月の参議院選挙に向けて、市民と野党との共同した闘いで、一歩でも二歩でも前進に貢献できるように頑張ります。
最後に、結成後の取り組みです。
4月13日、大阪・関西万博開会日に結成総会を開き60名を超える方が参加しました。関西学院大学教授で全国革新懇世話人の冨田宏冶(とみだ こうじ)先生に「さよなら自民党政治!その先へ」と題した講演をしてもらいました。富田先生は、「門真の貧困」について問題提起がありました。今後の活動にシッカリと生かしていきたいと思っています。二部の総会は、事務局会議で出来るだけたくさんの人が報告提案した方が良い、女性のバランスも考えた方が良いなどの意見を踏まえ式次第を決めました。世話人13人・事務局5人が選ばれました。女性の比率は33%、女性の比率UPが課題です。これからも相手をリスペクトしながら、意見を気軽にどんどん言える雰囲気の世話人会になるように頑張りたいと思っています。はじめから、あれもやる、これもやるでは、息が切れます。ぼちぼち、確実に前へ前へ進む、門真に根差した革新懇運動に取り組むことを述べて報告を終わります。