大阪革新懇活動ニュース No.53

 「歴史の真実にしっかりと向きあう」学習会  松原革新懇 
 松原革新懇では、12月14日、「戦後80年未来へつなぐ学習講演会」を開催し、64人が参加しました。最初に「へいわってどんなこと」(浜田桂子)、「かさじぞう」歴史の真実にしっかりと向きあう」学習会(松谷みよ子)の2つの絵本の読み聞かせ。あたりまえの日常生活そのものが「平和」であり、日常を奪い破壊していく 「戦争」だけはあかん!この思いが会場を静かに包みました。正月を前にした老夫婦の優しさにふれて、あたたかい気持ちにもなりました。

 そして「旧日本軍731部隊の真実〜元少年隊員の731部隊跡訪問」と題する原文夫さんの講演。原さんは、731部隊少年隊員だった清水英男さんが、昨年8月に中国・ハルピン近郊にある旧日本軍731部隊跡と罪証陳列館(博物館)を訪れ、犠牲者への謝罪と鎮魂の思いを伝えた旅に同行しました。その様子を紹介しながら、「旧日本軍731部隊」とはなんだったのか、設立の経緯、部隊の概要や編制、人体実験や生体実験、細菌兵器使用など、その実態を生々しく告発しました。日本国内では不可能な「医学犯罪」ですが、731部隊のエリート医学者には得難い「研究の場」になっていたという、倫理観をなくした非人道的な医学者の姿に怒りも。しかも、医学戦争犯罪を免責し、医学者たちは自己批判することもなく戦後の医学界で重要なポジションを占めていったとか。また先人たちが犯したホローコストの忌まわしい歴史に真摯に向き合い学ぶことに努めているドイツと比較して、過去に日本が行った他国への侵略、加害の史実に関する日本政府の姿勢は、「過去に目を閉ざす」ものではないかと厳しく糾弾!
 学習講演会終了後、松原駅前で、赤紙配り、平和宣伝を行い17人が参加しました。

「魅力ある展示」をかたるつどいを開催 東大阪市枚岡革新懇 
 「みんなでつくる東大阪」市民の会と「ええやんか枚岡の会」(東大阪市枚岡革新懇)は11月30日(日)に、文化創造館で、6年後に開館予定の新しい博物館の「魅力ある展示を考える」つどいを開催しました。このつどいは運動の広がりの中で、市が新博物館の学芸部門を市直営とし、廃館の危機にあった郷土博物館の利活用などを表明する一方、事業部門を含めた管理運営の民間委託の強行や狭すぎる展示スペースの建設を予定しているもとで、真に魅力ある博物館となるよう、「博物館の展示」を専門家とともに考えるものとして持たれました。集会には36人が参加しました。
 つどいでは山西良平西宮市貝類館顧問、元大阪市文化財協会学芸員の趙哲済氏、元東大阪市学芸員の酒野晶子氏が貴重な画像も交えて、魅力ある展示への提案を行いました。
 最後に「報告を通して東大阪には『魅力ある展示』ができる材料が豊富にあることが分かった」「市の展示や管理運営の考え方にも変化が生まれつつある」として市民宣伝、議会傍聴の強化、2度目の住民説明会の開催要請、などの当面の取り組みが参加者の拍手で確認されました。

大阪革新懇活動ニュース No.52

「気候危機」で学習会 
  ―個人のレベルでは解決できない危機感を共有し、さらに広げるー 
 2025年12月7日(日)に交野市ゆうゆうセンターにて、交野青年革新懇主催による学習会が開催されました。「気候危機(Climate Crisis)とは何か?を科学的に考える」という題目で、日本科学者会議「日本の科学者」元編集委員長・専門は生物熱力学・元大阪大学大学院理学研究科の長野八久先生にご講演頂き、31名の方が参加されました。 
 地球が温暖化に向かっているのは何故かという実態と、このまま温暖化が進むと人類は生存出来なくなってしまう。そのために今を生きる我々に何が出来るのかという話を、様々なデータや、表を使い、文字通り科学的にわかりやすく話して頂きました。テレビでは聞いた事のない地球の現状、「人類繁栄か滅亡かのわかれ道があと5年で決まる」ショックの連続でした。もはや個人レベルで解決するには手遅れで、今すぐ世界規模で、政治の力で取り組まなければどうしようもないとの事でした。
 交野青年革新懇では、今後も定期的に学習会開催や、環境フェスタなどへの参加企画などを行い、地球環境危機を解決する取り組みを行っていきます。

「自民、維新には期待できない。まともな政治を」
   地域作戦で「そんなことより」アンケートで対話 
                  -河内長野革新懇会員も参加-
 6日、河内長野憲法共同センター、総がかり実行委員会が、南花台、旭ヶ丘に次いで、喜多町で今年3回目の地域署名作戦を展開しました。河内長野革新懇の会員も参加して、新たに作成の「そんなことより」アンケートを切り口に対話を広げ、軍拡反対署名などを訴えました。一人がハンドマイクで宣伝、5人で新興住宅地域を訪問。「軍事費倍増そんなことより」には給料倍増、年金倍増、「医療削減そんなことより」には窓口負担軽減、こども医療費無料化、「台湾有事そんなことより」には家計が大変、命と暮らし、「定数削減そんなことより」には、裏金議員削減、政党助成金廃止、「ミサイル配備そんなことより」には平和が第一、食糧自給、「所得増税そんなことより」には消費税減税、ボロ儲けに課税などの答えが選ばれました。「自民、維新には期待できない。まともな政治を」の声も。訪問35軒中対面対話は10軒。アンケート回答は7軒、軍拡反対署名は4筆が寄せられました。同センターでは、引き続き粘り強く草の根対話を続ける予定です。(河内長野革新懇 鈴木晋司)

大阪革新懇活動ニュース No.51

25歳の若者から学ぶ市民運動  淀川革新懇学習会- 
 11月24日、淀川革新懇の学習企画に(一社)かたわら代表理事の高橋悠太さん(25歳)をお迎えし、「私たちの未来は私たちの手で作っていこう」の演題で語っていただきました。2000年に広島県福山市で生まれた高橋さんは中学一年生で被爆者と初めて出会い、中高、大学と平和運動に関わり、卒業後は「平和をつくることを仕事にしたい」と起業。イタリアでのG7市民会合や国連の未来サミットで発言するなど、他方面で活躍しています。広島に修学旅行に向かう女子中学生が「グロいのは苦手」とつぶやいていたのを聞き、若い人たちにとって、被爆の問題をどうやって「自分ごと」として考えてもらえるだろうか?と活動に工夫を凝らしています。高橋さんは大きめの金属製の球2つと、おもちゃのピストルの弾12000個を用意し、それぞれを金属製の箱に落として、目を閉じた参加者に音を聞かせました。2つの金属球は実際に広島と長崎に落とされた原爆、おもちゃの弾は現在世界中に存在する核弾頭の数をイメージしています。参加者からは「平和運動を事業として成立させるのは大変だと思うけれど頑張って欲しい」「核武装を叫ぶ人たちは想像力が欠如しているのではないか」といった感想が寄せられました。

 

 パナソニック革新懇30周年のつどい 大企業の中で旗を掲げて! 
 12月7日、「パナソニック革新懇結成30周年のつどい」を国労会館で開催しました。 つどいは参会者のスピーチが中心でしたが、2021年に発足した女子会な方がダンスを披露し彩を添えました。
 パナソニック革新懇は1995年8月に松下革新懇として6人でスタート。結成当時は学習会が中心で職場では主にサービス残業問題を重点的に取り組みました。事業所全体で聞き取り調査が行われ、該当者に1年分の残業代が支払われました。2007年に現在の体制に再編成。そのころ電気情報ユニオンが結成され、互いに援助しあいながら活動が進められることになります。偽装請負、パワハラの挙句の解雇、母親を介護しているのに遠隔地への転勤これは全て裁判闘争に発展しました。現在「パナソニック1万人黒字リストラ撤回せよ」の運動を進めています。アンケートが返され、会社の中の様子が少し見えてきました。今後、アンケートの声を返しながら現役の労働者とキャッチボールできればと思っています。大阪では月1回の職場革新懇連絡会を開き、情報交換や交流を行い、互いに励ましあいながら職場での革新懇運動を続けています。

 

 
   

 

大阪革新懇活動ニュース No.50

大阪損保革新懇が28回 総会 
   「ファシズムを許さず、具体的な一歩を!」
 11月27日、大阪損保革新懇第28回総会が開催され、121名が参加しました。まず、「健全な損保産業の再生を職場から考える」とのテーマで中村啓子世話人から基調報告が、田野大輔甲南大学教授から「ファシズムと排外主義」というテーマで記念講演がありました。
 中村世話人からは「日本社会停滞のしわ寄せが、とりわけ弱い立場の人にきている。政府は『格差と貧困』に目を向けようとせず、社会の〝タガ〟が外れている」「(損保業界でも)社員も代理店も、自由な発言が困難になっており、同調圧力が強まっている」「主権者意識、当事者意識をもって、私たちこそが社会を変えることができる存在だと胸を張って声を上げよう」と、具体的な一歩を革新懇とともに歩んでいこうとの呼びかけがありました。田野先生からは、ファシズムに引き込まれるロールプレイ型の授業の様子を紹介しながら、兵庫県知事選等を例示し、「ファシズムは、上からの強制性と下からの自発性の結びつきで『責任からの解放(無責任の連鎖の仕組み)』を生み出している。そこにファシズムの危険な魅力がある。これが、ヘイトスピーチや排外主義につながる」との指摘がありました。

清水忠史氏招きダベリング・カフェ開催 中央区革新懇話会 
 中央区革新懇では「日頃感じていることをザックバランに語り合おう」と3~4か月に1回程度のペースで「ダベリング・カフェ」を開催してきました。
 消費税減税のことやジェンダー平等問題などその時々に話題になっていることなどを会員の皆様からの提案も含めて取り上げてきました。(土曜日の午後約2時間程度)形式としてはテーマにふさわしい「話題提供者」をお招きして、冒頭約30分程度のミニ講演していただいた後に、各参加者から質問や意見を出し合い話題提供者からもアドバイスをしていただくやり方です。
 今回第26回目のダベリング・カフェは11月29日(土)午後2時から大阪府社会福祉会館に元日本共産党衆議院議員の清水忠史さんをお招きし「日本政治はこれからどこへ行くのか?!」をテーマに開催。21人の皆様にご参加いただきました。冒頭、清水さんから漫談調の国政を巡る情勢報告をしていただき、報告への質問や意見交換をさせていただきました。質問では「清水さん絶対当選すると思ってたのになぜ?」「日本共産党という名前を変えたほうが、支持が広がるのでは」「SNS時代なのでもっと情報発信に工夫がいるのでは」などがありましたが、いずれの質問や意見にも丁寧に分かりやすい言葉で答えていただきました。最後に参加者から13房もある大きなバナナのプレゼントがあり、清水さんが即興でお得意のバナナのたたき売りを披露していただき会場がより盛り上がりました。

大阪革新懇活動ニュース No.49

物価 高対策・消費税減税を!カジノはだめ! 
 国民の声が届く政治の実現!
          地域から高市自民・維新政権に反撃を(第2弾) 
 12月2日、大阪革新懇は午前中に城東区で、午後は平野区で各地域革新懇と合同で街頭宣伝を行いました。この行動には合わせて40名が参加しました。

「年金も増えないのに、物価高で生活が苦しい。」と訴える市民(城東区)
 城東区の桜小橋遊歩道前では、山中智子(日本共産党大阪市会議員)、吉永絋朗(城東民主商工会事務局員)、藤永延代(おおさか市民ネットワーク代表)、荒田功(カジノに反対する大阪連絡会事務局長)の4氏がスピーチ。山中さんは「特区民泊で市民生活が脅かされているが、この制度も共産党以外が賛成し導入した。万博が終わりカジノに邁進している。市民生活より自分らの知名度を上げることばかり考え公金も投入するのが今の大阪市政」荒田さんは「オンラインカジノで300万人以上が手を染めて警察庁も犯罪だとキャンペーンをはり取り締まりを強化している。これを推進するのが維新政治だ。」と告発しました。藤永さんは「革新懇の3つの目標に共感して、この運動に参加している。維新の会は定数削減で国でも独裁政治を実現しようとしている。夢洲のカジノ業者は米国のMGMからマカオの業者に代わるとの話がある。マネロンなどの犯罪の温床になる。府警がカジノから子どもたちを守ろうとしているのに、府政のトップがカジノを推進するなど許されない。」吉永さんは「トヨタは自民党に5千万円献金し4300億円の税制優遇。中小業者はインボイス導入で大変な事態になっている。」とその実態を告発しました。

「カジノ反対しても手遅れ?」という人と対話になり、あきらめずに頑張ろうと!(平野区) 
 平野区では小川陽太(日本共産党元市会議員)、前島尚子(新婦人平野支部長)、村上史好(立憲民主党元衆議院議員)、荒田功の4氏がスピーチ。村上さんは「維新が定数削減を主張。日本は英国やフランスなどに比べても人口比で議員が少ない。結局、国民の声が届きにくくなる。物価高の要因は円安。高市さんはアベノミクスを継承する。つまり円安を続けるということだ。こうした政治を変えよう」前島さんは「高市さんは軍事費の拡大や非核3原則の見直しなど言い出した。平和守る声をあげましょう」と呼びかけました。小川さんは「維新が4兆円の医療費削減を言い出してアトピーや喘息の薬などを保険から外そうとしている。一方、高市内閣の経済対策には消費税減税が消えた。最賃1500円も先送りだ。これでは暮らしはよくならない」荒田さんは「万博が終わり、カジノ建設が始まっているがカジノ事業者の正式認可は下りていない。裁判も行われている。カジノのターゲットは日本人だ。開催されれば毎年40万人の依存症患者が生まれる可能性がある。粘り強く運動を進める」と表明しました。

大阪革新懇活動ニュース No.48

「対馬丸」 映画上映と沖縄・南西諸島軍事化の講演会 かどま革新懇
 11月22日、かどま革新懇は、「秋の映画・講演会」を開催し46名が参加しました。テーマは、第1部映画「対馬丸へ 今を生きる私たちから」(文部科学省選定作品を)上映。上映に先立ち、同映画監督を務めた地元門真市在住の齋藤勝氏が、沖縄の子ども達が本土への疎開から、沈没、救出までを体験者の証言を元に描いた経緯についてのエピソードを語りました。
 第2部は、大阪平和委員会会長(大阪革新懇代表世話人)の西晃弁護士より、「軍事化進む沖縄・南西諸島 戦場にしないために私たちに出来ること」について講演をしてもらいました。
 西弁護士は、沖縄・南西諸島・西日本の軍事化が、2015年以降の安保法制制定と安保3文書制定後急速に進んだ経過を説明、再び戦争の惨禍を起こさせない国民的運動の必要性を訴えました。
 今回の企画は、高市首相の「台湾有事」発言をめぐる一連の流れのもと時宜にかなった取り組みとなりました。「7人の貴重な証言がリアルに語られていた」「身につまされる話だった」などの感想が寄せられました。
*映画45分の上映です。お問い合わせは大阪革新懇まで


草の根から、高市自民・維新政権に反撃を! 河内長野市 
 11月26日、河内長野駅前で「戦争あかん!憲法守れ!」のリレートークを行いました。呼びかけは「戦争させない・9条こわすな」河内長野総がかり実行委員会。革新懇メンバー含め千早赤阪村、太子町などからもかけつけ27名参加しました。「戦争の準備より平和の準備を」「STOP GENOCIDE」「高市首相は戦争準備やめて」「ミサイルより米を」「消費税5%」「カジノはいらん」などのプラスターを持参して宣伝。医療生協や新婦人などから9人がリレートークし、「女性総理と言っても中身が問題、台湾有事発言や非核三原則見直しなどとんでもない」「年金引き上げはわずかで物価高にも追いつかない。304兆円もの巨額の積立金を給付に」「政府は医療や介護などの削減に躍起になっている」「いじめや不登校、管理と競争の教育で学校は大変。『河内長野いじめ条例』より、教育予算の確保、教育条件の整備こそ大切」「万博下請け工事費未払いの解決は国や府にも責任。カジノはいらない」「ガザでの完全停戦とパレスチナの国家承認を求める意見書を国にあげてと市議会に要望書を提出」「戦争は嘘から始まる」「裏金、定数削減、維新幹部の公金還流は許せない」「高市総理は中国と戦争する気。米は無いし高いしそれどころでない」「夫が自営業で国保料は月7万円弱の高額。減免申請にも市の窓口は冷たい対応」などの発言が続き「それぞれの思いをいろんな場所で発信しよう」と最後に呼びかけ宣伝を終了。300枚余りのビラを配布しました。同実行委では12月6日には路地裏宣伝・署名作戦も計画しています。

 

大阪革新懇活動ニュース No.47

物価高 対策・消費税減税を!カジノはだめ!
国民の声が届く政治の実現めざし、地域から高市自民・維新政権に反撃を
 11月21日、大阪革新懇は午前中に吹田市で、午後は箕面市で各地域革新懇と合同で街頭宣伝を行いました。この行動には合わせて35名が参加しました。

買い物客が立ち止まって聞く姿も 
 吹田市のイズミヤ千里丘店前では、ら益田洋平(日本共産党市議会議員)、上垣優子(吹田空襲を語り継ぐ会共同代表・吹田革新懇事務局長)、松永津(大阪母親大会連絡会委員長)長瀬文雄(大阪PFAS汚染を考える会事務局長)の4氏がスピーチ。益田さんは市議会で学校給食無償化の延長や水道料金の減免など広く市民に行き渡る物価高対策を求めるが後藤市政は応えない事。上垣さんは「万博・サッカー場も戦時中は軍事施設があった。こうした歴史を語り継ごう」などと訴えました。長瀬さんは「摂津市にあるダイキン工場のPFAS汚染は吹田市はじめ近隣にも影響があり公害調停の申し立て準備を行っている。また、維新による4兆円医療費削減が私たちの命・健康に深刻な打撃を与えることをもっと知らせていこう」松永さんは「ウクライナ・ガザ地区はじめ今も罪のない市民が命を落としている。軍拡ではなく物価高対策、消費税減税に税金を使うべきだ」と訴えました。ビラを受け取りながら立ち止まって話を聞く市民もおり、暮らしが苦しくなり政治に対する関心が高くなっている様子がうかがえました。

紅葉がりの人々も行きかう中で箕面街宣 
 箕面市では阪急箕面駅前で宣伝を行いました。金森いずみ(日本共産党市議会議員)、吉村定数(箕面社保協事務局長)、松永津(大阪母親大会連絡会委員長)、大原真(大阪革新懇事務局長)の4氏がスピーチ。金森さんは「議会では府の事業団と水道事業の統合が進められようとしている。市民への説明も不十分で、市民の財産である水道事業を守りましょう」、吉村さんは「維新の会は社会保険料を減らすと言うが大阪の国民保険料、介護保険料こそまず下げるべきだ。箕面では補聴器補助の運動も進めている。協力してほしい」と訴えました。大原事務局長は「クリスマス前にして鶏肉は昨年の1.5倍。物価高対策の決め手は消費税減税と円安対策だが、高市さんはそれをやろうとはしない。さらに、公明党離脱で助け舟を出した維新の会は藤田共同代表自らが公金疑惑を指摘され、さらの疑惑の輪が他の議員にも広がっている。暮らしを守ってほしいとの気持ちから高市さんへの期待は高いが、しっかり注視しましょう」と呼びかけました。松永さんは「万博が終わり、いよいよカジノ開業の準備を進めている。大阪を博打の街にしてはならない」と訴えました。取材していた赤旗記者に「赤旗さん頑張って!」の激励の声もありました。 

 

 

大阪革新懇活動ニュース No.46

戦後・被爆80年-「戦争の準備」でなく「平和の準備」を  
    住吉革新懇:平和学習会と医療の危機から病院守る街頭宣伝
 11月10日、大阪平和委員会の亀井明子事局長を招き、「戦争準備ではなく、平和の準備を!」をテーマに学習会を開催し、22人が参加しました。
 亀井氏は、まず、戦後・被爆80年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、「核兵器禁止条約」参加国が99か国に、国連加盟国の過半数を突破。「生きているうちに核兵器廃絶」という被爆者の悲願実現をと訴えました。政府は核兵器禁止条約に背を向け、アメリカ・トランプ政権に追随、「日米軍事同盟」絶対、「5年間で43兆円」を前倒し、空前の大軍拡へ突き進む危険性を厳しく告発。沖縄・九州をはじめ全国の自衛隊基地を強化(近畿では京都・祝園弾薬庫、舞鶴基地にトマホーク)。こんな史上空前の大軍拡が強行されれば、国民の暮らし・福祉・教育・社会保障が押しつぶされてしまう。いまこそ「戦争の準備」ではなく「平和の準備」を―「憲法を生かした外交で、平和な日本とアジアを」と訴えました。自民・維新の連立政権が「国会議員定数削減」で少数野党を締め出し、暮らし・医療・社会保障予算の大幅削減、大軍拡、憲法改悪強行を狙っていることを告発し、9条改憲を許さない国民世論と運動を発展させようと訴えました。
 11月19日には定例宣伝。「医療の危機から病院を守りましょう」「医療4兆円削減、大軍拡・改憲に道をひらく国会議員定数削減を許すな」などと訴え。「いま、大学病院や公立病院が大赤字で、医療が危機。みんなが安心して病院にかかれるよう、国に財政支援を求めましょう」「自民・維新・公明の『医療費4兆円削減』合意は許せません。直ちに破棄するべきです」などと話しかけながらビラを配りました。医療・介護問題は市民みんなが不安で、関心が高く、1時間で200人のひとがビラを受け取ってくれ、対話が弾みました。陽がさすと寒さが和らぎ、心地よい宣伝行動でした。

革新懇運動の拡大・強化めざし3地域で会議を開催 
 大阪革新懇では地域革新懇の拡大・強化めざし3地域(北大阪、北河内、大阪市内)で会議を開催しました。北河内では、「子ども食堂カンパ、液状化問題の学習、門真西高の廃校問題に取り組んでいる」(かどま)、「光州民主化運動の調査に行き、ニュースを出した。祝園基地が近く弾薬庫問題に取り組みたい」(大東)、「会員の6割が参加し総会を成功させた。専門部が7つあり、毎月ニュースを出している」(交野)、「月1回土曜日に『つくる会』と合同で会議を行い、革新懇と市政の両方がわかるようにやっている」(寝屋川)、などの発言がありました。
 北大阪地域は「体制を整備して、8月には平和の鐘プロジェクトを行った。市内のお寺、教会を回って12のお寺が8月15日に一斉に鐘を鳴らしてもらった。」(吹田革新懇)「水道事業団との統合が進められようとしておりこの問題での取り組みを」(箕面革新懇)「大阪革新懇だより届いたときに事務局メンバーで相談」(高槻革新懇)などの報告。
 大阪市内の会議は20日開催し、5地域革新懇から参加がありました。平野区(再建)と城東区(再始動)報告があり、淀川区を含めて3地域で革新懇の旗が立ちました。淀川区では11月にユース世代の核兵器廃絶アクションの学習会、城東区では12月にスパイ防止法学習会を企画していることなどの報告がありました。

 

大阪革新懇活動ニュース No.45

26人の呼びかけで革新懇を再建!大阪市・平野区  
 大阪市内最大の人口(18.7万人)の地に政治を変える共同運動
 11月9日、平野区民センターで平野区革新懇の再建総会が開催され、雨にもかかわらず当日は会場一杯60名が参加しました。平野区は大阪市24区の中で最大の人口を抱える行政区で2015年の住民投票では最後に逆転し大阪市を守り抜いたところです。また、維新の会の守島正衆議院議員が離党した大阪2区の行政区の一つであり、次回の衆議院選挙も注目されます。
 開会あいさつで小川陽太呼びかけ人(元市会議員)は「ニューヨーク市長選挙で99%の人たちの暮らしを守るマグダニさんが勝利した。日本でもマグマがたまっている。幅広い人達と協力して政治を変えていく革新懇を再建する。自民党政治を終わらせて、2027年の統一地方選挙では維新政治に痛打を与えるために皆さん奮闘しよう」とよびかけました。
 続いて文化行事としてグループジェネスによるショスタコーヴィチの曲の演奏がありました。
 記念講演は冨田宏治関西学院大学教授(大阪革新懇代表世話人)による「さよなら自民党政治 その先へ」でした。冨田さんは、高市早苗総裁の誕生、公明党の離脱、維新との連立政権―誰も予想しなかったことが起こった。自民党が溶け落ちていく過程で何が起こるかわからない、何が起きても驚かないことが大切だ。年末総選挙も否定できないと指摘しました。実質賃金は下がり続け、大企業の内部留保は600兆円近くにもなって、労働分配率が下がってきた。生活の苦しさが自己責任では説明がつかなくなった。誰のせいなのか?自民党政治、高齢者、女性、外国人など様々な所に行きついた。安倍首相が創った「岩盤保守層」(主に20~30代の男性)がお祭り騒ぎで高市内閣の支持率を押し上げている。彼らは気まぐれで、移り気であり立花や玉木、参議院選挙では参政党に行った。SNSの世界では切り抜き職人なるものが石丸現象以降押し上げている要素にもなっている。参政党で言えば①反ワクチン・オーガニック・陰謀論などからはいったガチガチの信者、②自民党から溶け落ちた「岩盤保守層」、③自己責任論から解放され、陰謀論に目覚めた無関心層(自己責任論からの解放は前向きの変化)、以上の3つの層がある。また、高市政権は高支持率だが、その危険と脆さを見ておく必要がある。閣外協力にとどまった維新がいつまで連立を続けるのか?トランプの言うがままの大軍拡は減税や物価対策の足かせになる。総選挙になった場合、各小選挙区で失う公明票(1~2万)を代替できるのか?参政党や国民民主党に流れた「岩盤保守層」は自民党にもどるのか?打開の道は排外主義・世代間分断・ジェンダー分断に立ち向かい「包摂の政治」の実現にある。そのためにも対話が重要だ。排外主義に対抗するたたかいと暮らしや民主主義を守る国民的共同を発展させること、“2正面作戦”として取り組んでほしいと講演を結びました。その後、大阪革新懇からのノボリの贈呈、よびかけ人や申し合わせ事項の確認を提案し了承しました。再建総会に向けては、26名の方が呼びかけ人として名を連ねました。その中には大学名誉教授や医師、中小企業家、司法書士、元府議・市議などが上がっています。平野区革新懇では早急に事務局体制の確立と呼びかけ人を中心に世話人体制を確立し、運動を進めていきます。

 

 

 

大阪革新懇活動ニュース No.44

負けるな!大阪公立大学 軍事研究やめろ! 
 大学3つのキャンパス(中百舌鳥、杉本町、森之宮)で門前宣伝
 軍学共同いらない!市民と科学者の会(大阪革新懇、日本科学者会議大阪支部、大阪平和委員会)は10月22日の当局申し入れをふまえて、3つのキャンパスの門前宣伝を行い、学生や教職員へ「負けるな!大阪公立大学」のチラシを配布しました。のべ30人が参加し、300枚のチラシを配布しました。
 10月27日は中百舌鳥キャンパス白鷺門前、28日は杉本町、29日は森之宮キャンパスで登校する学生や教職員に、「大学の軍事研究いらない!」と書いた横断幕を掲げ、「公立大学のことを書いているビラです。ぜひ、読んでください」「大阪公立大学が4度の軍学共同研究を始めました。戦争準備につながる軍事研究を止めさせましょう」と声を駆けながら、ビラを配布しました。中百舌鳥キャンパス宣伝では担当窓口の職員も出てきて、改めて「仕事とはいえ、軍事研究に手を貸すようなことはやめるべきだ」と訴えて、職員もチラシのタイトルを見て、「私たちを励ましてくれてるんですね」と話していました。杉本町ではビラを受け取った学生が、友達同士で「あのことかな」と話していました。
 10月29日の森之宮キャンパスは教養関係なので登校する学生数も多く、「大学の軍事研究いらない!」と書いた横断幕を掲げ、「私たちは、府大・市大の卒業生です。公立大学のみなさんに是非とも知ってほしい、読んでほしいと、ビラを配っています」「公立大学が4度目の軍事研究を始めました。戦争準備につながる軍事研究を止めさせましょう」と声を駆けながら、ビラを配布しました。森之宮キャンパスは開学して1カ月、朝からビラ宣伝は初めてのことだったと思われますが、私たちのかけ声に応えて、学生、教職員がビラを受け取ってくれました。私たちの宣伝が、学生・教職員の間で話題になれば大成功でしょうか。

24回目のアメリカ領事館前 抗議・要請行動 
 イスラエルがガザに軍事侵攻して2年になります。今年の春にも停戦が行われようとしましたが、破綻しました。今回も「停戦」とのことですが支援物資搬入の妨害や空爆が行われ飢餓と爆撃による犠牲者があとを絶ちません。大阪労連・大阪平和委員会と共同で毎月1回のアメリカ領事館前での抗議・要請行動を続けています。10月は29日に実施。恒久平和が訪れるまで、しつこく続けていきます。