チャレンジテストを考える会
富田林市で発足
中学生と保護者からの疑問や不安が広がる「チャレンジテスト」について、富田林市で、新日本婦人の会や革新懇など9団体が呼びかけて、10月31日、「チャレンジテストを考える富田林の会」の結成集会が開催され、保護者ら37人が参加しました。
「チャレンジテストの仕組みと問題点」について、藤川真人さん(大阪教職員組合副委員長)が報告しました。
保護者が子どもに願っていることは「自ら考える力」や「他人を思いやる力」だと切り出した藤川さんは、大阪では校内暴力や不登校の増加がきわだっていることを 資料で示し、維新政治による教育壊しの実態を明らかにしました。
チャレンジテストの問題点については、①中1・中2・中3のチャレンジテストの得点を入試の内申書に反映させるもので、最高裁判決でも違法とされている ②中3のチャレンジテストは6月に実施され、その学校平均点により内申点の枠が決められ、有利な学校・生徒と不利な学校・生徒ができる ③これまで内申 書はテストだけでは測れない頑張りも評価してきたのに、1回だけのテストで内申を決めることになる、などと詳述しました。
そして、「チャレンジテストは、全く不公平であり、内申書の脅しで子どもたちをテスト競争にかり立て、保護者の願いを踏みにじり、学校独自の教職員のとりくみを壊すものであり、学校選択 制や統廃合にもつながる危険性がある」と強調しました。
意見交流では、「子どもの一生にかかわることなのに府教育庁は何を考えているのか」「大きな変更なのに子どもや保護者に知らせていない」などが出されました。
事務局から、廃止・撤回署名を軸に、校長会やPTAとの懇談、議員への要請、教育委員会への申し入れなどにとりくむ方針が提案され、承認されました。