共同広げ希望ある政治へ 地域・職場・青年革新懇全国交流会in兵庫
地域・職場・青年革新懇全国交流会in兵庫が10月19日(土)~20日(日)神戸市で開催されました。19日の全体会には45都道府県から過去最高の1830名が参加、大阪からも2日間でのベ300名が参加し、交流会成功の一翼を担いました。
19日(土)の全体会では池田香代子さん(翻訳家・全国革新懇代表世話人)の開会あいさつの後、小林節さん(憲法学者)、福山真劫さん(総がかり行動実行委員会共同代表)、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)がそれぞれの立場から連帯を表明。小田川義和さん(全労連議長・全国革新懇代表世話人)が「問題提起と報告」を行いました。小田川さんは、「共同で野党連合政権をめざす動きの先駆者は革新懇」「革新懇の政策力、組織力、草の根の力を発揮して、『共闘の時代から連立の時代』への移行期での役割を発揮しよう」と呼びかけました。
日本共産党 志位和夫委員長が特別報告
~安倍政権を倒して、野党連合政権を実現させよう~
日本共産党の志位和夫委員長(全国革新懇代表世話人)が特別報告を行いました。志位委員長は、「この4年間で市民と野党の共闘が前進し、3回の国政選挙で重要な成果を勝ち取ってきた」と強調。「れいわ新選組の山本太郎代表と『野党連合政権にむけて協力すること』、社民党の又市征治党首と『安倍政権を倒して政権交代すること』で合意した」と報告しました。
その上で志位委員長は、野党連合政権実現に向けた重点について3点述べました。第1は、消費税減税、憲法改悪阻止、ジェンダー平等などで国民的共同のたたかいを発展させることを強調しました。第2は、野党合同でイージス・アショア問題、関電原発マネー問題、「あいちトリエンナーレ」問題などで現地に赴き、国会での野党共闘を発展させることの重要性を指摘しました。第3は、埼玉県と岩手県の両知事選挙での野党統一候補の勝利に続き、11月の高知県知事選挙での野党統一候補・松本顕治さん(日本共産党高知県常任委員)の勝利、来年2月の京都市長選挙での勝利など、一つひとつの選挙で勝利を積み重ねることを呼びかけました。
全国各地の運動を多彩に交流
その後、秋田県、山形県、高知県、東京大田区などから参議院選挙での市民と野党の共闘の貴重な経験が報告され、大阪からは国公革新懇が森友学園問題での財務省の文書改ざんについて述べるなど、全国各地の革新懇運動を25名が多彩に語りました。
政治変革への希望の灯をともそう ~「市民と野党の共闘」分科会~
2日目の「市民と野党の共闘」分科会では、五十嵐仁法政大学名誉教授が「市民と野党の共闘が当たり前の光景になっている。従来と比べて、①野党の中に共産党がいる、②草の根の運動が準備されている、③野党間の政策合意がある」ことの3点を指摘して、「連合政権実現に向けて準備は整った。新しい政治を切り拓こう」と呼びかけました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「4年間の市民と野党の共闘の取り組みが、政権構想を協議するところまで発展した」と強調しました。そして、今後「市民と野等の共闘」を発展させるためには、「①勝つために諦めないことを信念にすること、②大局観にもとづき、新しく創造すること、③野党間の多様性の中で統一することが重要である」と指摘しました。
関西学院大学の冨田宏冶教授は、安倍政権と維新の共通点が、①嘘をついても平気、②主張がころころ変わる、③政治を腐敗させている点と指摘。その上で冨田教授は、参議院選挙で野党統一候補が勝利したところは軒並み投票率が60%近くであった事実を示し、安倍政権を打ち破るためには、①政治に関心があるが投票に行かなかった人々が投票所に行くよう活動をすすめること、②政権構想を打ち出して、対話する・署名を訴えるなど、国民に政治変革への希望の灯をともすことを、強調しました。
フロアーからは、新潟での参議院選挙の市民と野党の共闘、堺市長選挙のとりくみと市政変革運動など、10名が発言しました。