大阪革新懇2021年度総会を開催
大阪革新懇は、2月27日(土)2021年度総会を大阪グリーン会館で開催し、ZOOM参加を含めて76名が参加しました。総会では「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」世話人の山口二郎法政大学教授が、「政権交代の展望、国民不在、腐敗政治からの決別を」と題してオンラインで講演しました。
山口氏が講演「政権交代へチャンス到来!」
山口氏は、菅首相の長男らによる総務省幹部への違法接待、愛知県大村知事リコール運動における組織的不正問題を取り上げ、行政の私物化と民主主義の劣化が深刻化していると指摘。コロナ対策でも外国のワクチン頼みで、政府が無能ぶりを露呈していると厳しく批判。そして、それらの問題を解決するためには、政権交代を実現させるしかないと強調しました。
山口氏は、菅政権が北九州市や大分市の地方選挙で相次いで苦戦し世論調査でも支持率を急落させるなど、国民の不信感は高まっていると分析。そして、「共産党の田村智子衆議院議員をはじめ力ある政治家が一杯いる野党の頑張りどころ、政権交代のチャンス到来」と、立憲野党にエールを送りました。さらに、「共産党志位委員長の政権交代に向けた方針は明確であり、今こそ立憲民主党が政権の具体像と政策課題を提示して、共産党との協力関係を踏み込んで説明してほしい」と、期待を寄せました。
すそ野を広げた運動と「市民と野党の共闘」で
総選挙勝利、野党連合政権実現を
大原事務局長が「危機から希望への転換」と題した「報告と提案」を行いました。大原氏は、昨年大阪で「住民投票」などを通じて「市民と野党の共闘」が発展してきたことを報告。すそ野を広げた職場・地域からの運動と「市民と野党の共闘」で、総選挙に勝利し野党連合政権を実現させようと、呼びかけました。
討論では、賛同団体、地域革新懇・職場革新懇から12名が発言。羽曳野革新懇の西村事務局長は、河南地域の9革新懇で河南革新懇ネットワークをつくり、9年間毎月定例会議を行い、情勢論議と活動交流を行ってきた経験を発言。渡辺治氏を招いての講演会、原発ゼロ関電前行動、沖縄連帯・支援、スタンディング宣伝、映画上映など多彩な活動を粘り強く展開していることを紹介しました。
ZOOM参加した日本共産党柳委員長は、「今こそ『市民と野党の共闘』を、共産党を含めた野党連合政権の合意に発展させ、共通政策をうちだすことが重要」と述べ、その中で「候補者の一本化などの選挙協力ができる」と強調。そして、「野党連合政権をつくって政治を変えようの世論を広げることが大事。共産党の躍進と野党共闘の前進の姿を見せよう」と、発言しました。
総会では、24名の代表世話人を含む107名の世話人などの役員体制を確認しました。総会には、立憲民主党大阪府総支部連合会の森山裕行幹事長(衆議院議員)、社会民主党大阪府連合長崎由美子委員長、新社会党大阪府本部山下慶喜委員長(茨木市会議員)から連帯のメッセージが寄せられました。