「明るい会」大阪・関西万博の中止を求める談話(4/13)

2024年4月13日

開幕まで1年!危険な夢洲万博ストップ、くらし応援と被災地支援を優先に
大阪・関西万博の中止を求める世論と運動をひろげよう(談話)

明るい民主大阪府政をつくる会
事務局長 有田洋明

 「2025年大阪・関西万博」の開幕まで1年となりました。この間、物価の高騰や人手不足などに加え、当初計画になかった「木造大屋根リング建設」「2億円のトイレ」など、際限なく事業費が膨み、国民負担が増大しています。また、多くの海外パビリオン建設や会場整備などが大幅に遅れ、開催まで間に合わない深刻な事態となっています。

 さらに、万博の工事現場で可燃性ガスによる爆発事故が起こり、廃棄物処分場を万博会場にしたリスクがいっそう顕在化しています。まさに、カジノのためのインフラ整備を公費負担させようと万博会場に「夢洲」を選んだことが、「いのち輝く未来社会」という万博の理念に背いて、いのちの危険に直面する深刻な事態を招いています。

 大阪府・市は、こんな危険リスクのある「夢洲」万博に子どもたちを「無料招待」で動員させようとしています。府教委の計画でも「会場まで大渋滞」「少ない休憩場所」「熱中症の危険」「見学は限定パビリオンだけ」が想定され、子どもたちには大きな負担です。

 また、能登半島地震から3カ月が経過しましたが、家屋の倒壊や上下水道の寸断など被災地復興に程遠い状況で、「万博より復興支援に全力を」が国民多数のねがいです。

 万博会場「夢洲」には、地震や台風など大災害時の避難計画がなく、大規模災害の食糧備蓄(3日分)の「必要な費用は精査中」と来場者の安全が保障されない状況です。

 能登半島周辺での甚大な被害状況をみても、夢洲という「陸の孤島」での万博開催は、防災面でも財政的にも大きな問題を抱えています。

 大阪府・市の調査によると「来場意向」が約3割と3年連続で減少し、前売り券の売り上げ枚数も目標の9%程度にとどまっています。

 「明るい会」は、国と大阪府・市に対して「万博中止」の決断を迫るため、住民との共同で多数派形成をめざします。声をあげ、世論を大きくすれば、今からでも万博中止は可能です。大阪万博の問題点、夢洲万博の危険性を広く知らせ、多くの人に署名を呼びかけましょう。「万博より、くらし応援と被災地支援」の世論をさらに大きく広げましょう。

以上

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