大阪革新懇活動ニュース No.53

 「歴史の真実にしっかりと向きあう」学習会  松原革新懇 
 松原革新懇では、12月14日、「戦後80年未来へつなぐ学習講演会」を開催し、64人が参加しました。最初に「へいわってどんなこと」(浜田桂子)、「かさじぞう」歴史の真実にしっかりと向きあう」学習会(松谷みよ子)の2つの絵本の読み聞かせ。あたりまえの日常生活そのものが「平和」であり、日常を奪い破壊していく 「戦争」だけはあかん!この思いが会場を静かに包みました。正月を前にした老夫婦の優しさにふれて、あたたかい気持ちにもなりました。

 そして「旧日本軍731部隊の真実〜元少年隊員の731部隊跡訪問」と題する原文夫さんの講演。原さんは、731部隊少年隊員だった清水英男さんが、昨年8月に中国・ハルピン近郊にある旧日本軍731部隊跡と罪証陳列館(博物館)を訪れ、犠牲者への謝罪と鎮魂の思いを伝えた旅に同行しました。その様子を紹介しながら、「旧日本軍731部隊」とはなんだったのか、設立の経緯、部隊の概要や編制、人体実験や生体実験、細菌兵器使用など、その実態を生々しく告発しました。日本国内では不可能な「医学犯罪」ですが、731部隊のエリート医学者には得難い「研究の場」になっていたという、倫理観をなくした非人道的な医学者の姿に怒りも。しかも、医学戦争犯罪を免責し、医学者たちは自己批判することもなく戦後の医学界で重要なポジションを占めていったとか。また先人たちが犯したホローコストの忌まわしい歴史に真摯に向き合い学ぶことに努めているドイツと比較して、過去に日本が行った他国への侵略、加害の史実に関する日本政府の姿勢は、「過去に目を閉ざす」ものではないかと厳しく糾弾!
 学習講演会終了後、松原駅前で、赤紙配り、平和宣伝を行い17人が参加しました。

「魅力ある展示」をかたるつどいを開催 東大阪市枚岡革新懇 
 「みんなでつくる東大阪」市民の会と「ええやんか枚岡の会」(東大阪市枚岡革新懇)は11月30日(日)に、文化創造館で、6年後に開館予定の新しい博物館の「魅力ある展示を考える」つどいを開催しました。このつどいは運動の広がりの中で、市が新博物館の学芸部門を市直営とし、廃館の危機にあった郷土博物館の利活用などを表明する一方、事業部門を含めた管理運営の民間委託の強行や狭すぎる展示スペースの建設を予定しているもとで、真に魅力ある博物館となるよう、「博物館の展示」を専門家とともに考えるものとして持たれました。集会には36人が参加しました。
 つどいでは山西良平西宮市貝類館顧問、元大阪市文化財協会学芸員の趙哲済氏、元東大阪市学芸員の酒野晶子氏が貴重な画像も交えて、魅力ある展示への提案を行いました。
 最後に「報告を通して東大阪には『魅力ある展示』ができる材料が豊富にあることが分かった」「市の展示や管理運営の考え方にも変化が生まれつつある」として市民宣伝、議会傍聴の強化、2度目の住民説明会の開催要請、などの当面の取り組みが参加者の拍手で確認されました。

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