大阪革新懇活動ニュースNo.9

~ がんばっています地域・職場革新懇 <PART50> ~

<大阪損保革新懇> 顧客本位の代理店制度を
 6月30日(金)大阪損保革新懇・代理店プロジェクトは、エル大阪南ホールで損保代理店シンポジウムを開催し、北海道・九州をはじめ全国各地の損保代理店経営者など127名が参加しました。

 大阪損保革新懇松浦章世話人(兵庫県立大学客員研究員、写真右端)の基調報告に続き、日本共産党の小池晃参議院議員(写真中央)が国会報告を行い、大門美紀史前衆議院議員が連帯の挨拶を行いました。その後、中小零細企業のための独占禁止法研究会の喜田崇之弁護士(関西合同法律事務所)、代理店経営者がパネリストとして報告し、フロアーからも7名が発言しました。

 松浦章世話人は、「代理店プロジェクトを発足して15年間、損保代理店シンポジウムの開催、近畿財務局への要請、院内集会への参加など、持続的な運動で金融庁を動かし、大手損保の乱暴な乗合拒否や一方的な委託契約解除問題の是正など、損保産業を変える大きなモメントを作ってきた」「代理店は損保会社とは別の独立した『事業体』であり、代理店経営に介入させないという立場を貫き、この間の大きな変化を糧にして全国の代理店、損保の仲間、広く社会に発信していこう」と語りました。
 小池晃参議院議員は「地域で災害時に大きな役割を果たしているのは代理店。その代理店が手数料ポイント制度で苦しめられている。金融庁に質したが、日本共産党として損保代理店問題に取り組んでいきたい」と報告しました。 

 

<大阪革新懇> 岡野八代さん迎え、ケア民主主義の学習会を予定
 大阪革新懇は、7月1日(土)緊急鼎談で3名の研究者・市民活動家に維新政治の本質と対抗軸について、それぞれの立場から自由闊達に語っていただき、対抗軸としての「公共の再生と民主主義」について学習を深めてきました。
 そして、第2弾として9月30日(土)岡野八代さん(同志社大学教授)を迎えて、ケア民主主義について学習会を開催します(オンライン併用)。参加申し込みは、8月下旬より大阪革新懇HPからお願いします。

         

大阪革新懇活動ニュースNo.8

大阪革新懇緊急鼎談 「維新」のリアルと公共の再生を!
~コモン(公共)と民主主義で対抗軸を作る~

 大阪革新懇主催の緊急鼎談 「維新」のリアルと公共の再生を!~コモン(公共)と民主主義で対抗軸を作る~が、7月1日(土)大阪市内で開催され、会場に130名が参加し、ユーチューブも130か所に配信されました。 
 桜田照雄代表世話人(阪南大学教授)が「維新によるえげつない行政が続いている。高校の無償化やカジノでも様々な矛盾がある。公共を再生する中で維新政治を転換する第一歩としたい」と開会あいさつ。

 最初に冨田宏治さん(代表世話人、関西学院大学教授)は、「維新政治には3つの大罪(①熟議としての民主主義破壊、②くらし・いのち・教育の破壊、③市民の分断とコミユニティの破壊)があり、市民分断の組織化・固定化が(維新の)政治的本質だ」と指摘しました。「一見圧勝しているように見えるが、得票数は大きくは伸びていない。投票から遠ざかっている人々に投票所に足をむけてもらう努力、働きかけが重要だ」と強調しました。

 続いて白井聡さん(京都精華大学教員)「(維新躍進は)大阪だけでなく京都や奈良にも広がった。その契機は新型コロナで『吉村さんようやっとる』との評価、『事実』より信じたいものを信じる『価値』の転換が求められている。『阪神タイガース化』した維新。戦後民主主義の構造的な欠陥だ。しかし、希望はある」として杉並区などをあげました。

 最後に杉並区長選挙で岸本区長を誕生させた内田聖子さん(選対本部長・アジア太平洋資料センター共同代表)が発言。「希望と言われるとうれしいが苦労が多い。選挙では“対話”を選挙戦の中心コンセプトに据え“やさしい熱狂、楽しい運動、やかましくないムーブメント”に挑戦した。区議会議員選挙でも女性が5割を占め、投票率も4.19%上げた。新自由主義に抗う“恐れぬ自治体”を作るには、今後とも岸本区長を支え、ともに運動する市民が必要だ」と語りました。

 その後、公共の再生の議論。冒頭、寝屋川革新懇から維新との激しい選挙戦を勝ち抜き、広瀬市長の再選を勝ち取った取り組みが報告されました。「知事選挙では吉村氏が6万6千票獲得したが、市長選挙では現職の広瀬けいすけさんが6万票、維新候補は2万5千票だった。ドライブスルーPCR検査や介護事業者等への定期検査などコロナ対策の独自施策や、中学校給食実施など実績や公約を訴え勝利した。具体的に公共のあり方、市役所の役割を広げた結果だと思う」と報告しました。

 白井さんは「杉並や寝屋川のように、いい仕事をすれば結果がでる。助け合うことは悪いことではないことを広げていこう」、内田さんは「政治的無関心が悪いといっても仕方がない。勇気を出して投票した若者、女性を大事にしたい」と発言し、最後に冨田さんが「苦闘の連続だが、新しい公共をつくるために奮闘しよう」と、呼びかけました。