大阪革新懇 活動ニュースNo.2

大阪革新懇「市民運動交流会」開催~社会を変えるのは私だ!~

 3月6日(土)大阪革新懇は、結成40周年記念事業の一環として「市民運動交流会~社会を変えるのは私だ!~」を大阪グリーン会館で開催し、ユーチューブ生配信の視聴者62名を含め93名が参加しました。

 初めに大阪革新懇の藤永のぶ代代表世話人が開会あいさつ。代表世話人である関西学院大学の冨田宏冶教授が司会を務め、機関紙「大阪革新懇だより」に登場し、大阪で市民運動に取り組んでおられる4名がそれぞれ報告しました。

1)カトリック大阪大司教区 社会活動センター「シナピス」課長
                    松浦・デ・ビスカルド篤子さん

 国内の難民支援に取り組んでいます。日本は国連の難民条約に加入していますが、他の難民条約締結国と比べて難民認定率が0.4%と極めて低く、難民が生きていけないため支援者として手を差し伸べています。

 菅政権が今年2月国会に提出した「出入国管理及び難民認定法(入管法)」改定案は、在留特別許可の対象を狭め、3回以上難民申請した人を強制送還にするなど、社会的弱者をいっそう排除するもので許されません。ぜひ廃案にしたいので署名にご協力を。

 2)福島原発事故・原発賠償関西訴訟団代表 森松 明希子さん  

 2011年3月11日の東日本大震災・東京電力福島第1原発事故の直後、福島県郡山市から被ばくを避けるために当時3歳と5か月の子ども2人を連れて大阪へ避難しました。夫は福島に残り、別居して10年になりますが、こんなに長く避難するとは思いませんでした。

 国が国策として原発を推進し、東京電力が事故を起こしたもので、原発事故責任の主体は明確です。「放射能被ばくの恐怖から免れ、健康を享受する権利」は、日本国民や福島の被害者だけでなく世界の人々と共有できる基本的人権です。「無用な被曝を避ける権利」を手放したくないので、一緒につながって声をあげていきます。

3)西成チャイルド・ケア・センター代表理事 川辺 康子さん

 2010年から大阪市西成区で子ども食堂を始め、今では学習支援など総合的なケア活動に取り組んでいます。子どもの「荒れ」の原因に空腹があるのではと考え、自費を持ち出しながらこども食堂を始めましたが、今ではいろんな方々にご支援をいただき運営しています。

 現在団体の支援を受けて「滞在型親子支援」もしています。「子どもの貧困」の背景には、親や家庭のしんどさ、社会の仕組みの悪さがあります。社会を変えていくことはなかなか難しいかもしれないですが、人の気持ちを動かせるような活動をこれからもしていきたいです。

 4)Fridays for Futures Osaka(FFF大阪)ユースコアメンバー小林 誠道さん

 2018年8月スウェーデンの環境活動家グレダ・トゥンベリさんが気候変動対策を訴えて、金曜日に学校を休んで活動したことを契機に全世界で760万人、日本で5000人が参加してFFFの活動が広がっています。新型コロナが広がり、FFFの活動はオンラインを活用した活動に変化しています。

 私は、人為的な気候変動を引き起こしたのは、(社会)システムに原因があると考えています。システムチェンジへ、今すぐ行動する決意を固めてください。年齢は関係ありません。

 今回の市民運動交流会は、新型コロナ禍でいっそう明らかになった「貧困と格差」や気候変動などの問題を踏まえ、大阪ですすめられている市民運動を幅広く交流し、個人の尊厳を守るために学び合い、つながることを目的に開催されました。  4名の報告と交流を踏まえ、司会の冨田宏冶教授は、「報告をつなぐキーワードは『当事者』『現場』であり、各々が自分事として受け止めている」と述べ、「憲法25条の平和的生存権、13条の幸福追求権を保障させるために、横につながり情報を共有し、人間の尊厳を守る社会へ、『システムチェンジ』しよう」と締めくくりました。

 大阪革新懇は、今回のとりくみを契機に命とくらし、個人の尊厳を守る市民運動の架け橋になり、暮らし・平和・民主主義が大切にされる社会の実現へ、すそ野を広げた活動を推進します。

 <参加者の感想>

○私が特に注目したことは、シンポジウムのテーマが、具体的事実を突きつけたたかう主体者として“私”という一人称を強>調したことでした。“いのちの主人”は“私だ”という明確な主張があったことです。

 生活保護切り下げ訴訟でも全国で1000人を超える生活困窮の方が裁判に立ち上がり、大阪地裁で勝利を勝ち取りました。フードバンクの取り組みも「“援助する人”“される人”という関係を超えて、“困ったときはお互い様”でも、こんな取り組みは“公助”の出番だよね。」という運動につながっていけばと思います。

 「分断・孤立を乗り超えるには連帯・共同」がキーワードです。これらのつながりの中で、学習し連帯し、そして「システムチェンジ」をめざして、西淀川区でもこのような「社会を変えるのは“私”」シンポジウムを行いたいと思います。 

○それぞれの市民運動が人権と気候変動を横軸に共同することがとても重要ですね。今回の企画はとても良かったです。

○機関紙「大阪革新懇だより」でつながった4つの市民運動からたくさんの情報をもらえました。知り合いができたようでうれしくなりました。

<乞うご期待!コロナ対策シンポジウム>

大阪革新懇 活動ニュースNo.1

大阪革新懇2021年度総会を開催

 大阪革新懇は、2月27日(土)2021年度総会を大阪グリーン会館で開催し、ZOOM参加を含めて76名が参加しました。総会では「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」世話人の山口二郎法政大学教授が、「政権交代の展望、国民不在、腐敗政治からの決別を」と題してオンラインで講演しました。

山口氏が講演「政権交代へチャンス到来!」

 山口氏は、菅首相の長男らによる総務省幹部への違法接待、愛知県大村知事リコール運動における組織的不正問題を取り上げ、行政の私物化と民主主義の劣化が深刻化していると指摘。コロナ対策でも外国のワクチン頼みで、政府が無能ぶりを露呈していると厳しく批判。そして、それらの問題を解決するためには、政権交代を実現させるしかないと強調しました。
 山口氏は、菅政権が北九州市や大分市の地方選挙で相次いで苦戦し世論調査でも支持率を急落させるなど、国民の不信感は高まっていると分析。そして、「共産党の田村智子衆議院議員をはじめ力ある政治家が一杯いる野党の頑張りどころ、政権交代のチャンス到来」と、立憲野党にエールを送りました。さらに、「共産党志位委員長の政権交代に向けた方針は明確であり、今こそ立憲民主党が政権の具体像と政策課題を提示して、共産党との協力関係を踏み込んで説明してほしい」と、期待を寄せました。

     すそ野を広げた運動と「市民と野党の共闘」で
                  総選挙勝利、野党連合政権実現を

 大原事務局長が「危機から希望への転換」と題した「報告と提案」を行いました。大原氏は、昨年大阪で「住民投票」などを通じて「市民と野党の共闘」が発展してきたことを報告。すそ野を広げた職場・地域からの運動と「市民と野党の共闘」で、総選挙に勝利し野党連合政権を実現させようと、呼びかけました。 
 討論では、賛同団体、地域革新懇・職場革新懇から12名が発言。羽曳野革新懇の西村事務局長は、河南地域の9革新懇で河南革新懇ネットワークをつくり、9年間毎月定例会議を行い、情勢論議と活動交流を行ってきた経験を発言。渡辺治氏を招いての講演会、原発ゼロ関電前行動、沖縄連帯・支援、スタンディング宣伝、映画上映など多彩な活動を粘り強く展開していることを紹介しました。
 ZOOM参加した日本共産党柳委員長は、「今こそ『市民と野党の共闘』を、共産党を含めた野党連合政権の合意に発展させ、共通政策をうちだすことが重要」と述べ、その中で「候補者の一本化などの選挙協力ができる」と強調。そして、「野党連合政権をつくって政治を変えようの世論を広げることが大事。共産党の躍進と野党共闘の前進の姿を見せよう」と、発言しました。

  総会では、24名の代表世話人を含む107名の世話人などの役員体制を確認しました。総会には、立憲民主党大阪府総支部連合会の森山裕行幹事長(衆議院議員)、社会民主党大阪府連合長崎由美子委員長、新社会党大阪府本部山下慶喜委員長(茨木市会議員)から連帯のメッセージが寄せられました。

 

 

デジタル法案学習会 参加申し込みフォーム

デジタル関連法案学習会は、感染拡大防止のため、会場とオンラインの両方で実施します。いずれも事前の申し込みが必要です。オンラインのアドレスは申し込まれた方に連絡します。

下記の申し込みフォームを使って申し込みができます。
または 直接大阪革新懇へメールで申し込みください。

kakusin★d1.dion.ne.jp ★のところは@にしてください。

 

終了しました。

大阪革新懇 コロナ対策シンポジウム(3月21日)

 

コロナ対策シンポバナー感染拡大防止のため会場の入場は制限しオンラインでも行います。両方とも事前申し込みが必要です。オンラインのアドレスはメールで連絡します。
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メールで直接申し込まれる場合は「①氏名、②所属名(賛同団体、地域革新懇、職場革新懇、個人)、③参加形態(会場参加か Youtube視聴か)、④電話番号、⑤メールアドレス」を明記してkakusin★d1.dion.ne.jpに送信してください。(★は@に変えてください)