「新型コロナ対策を抜本的に強化し、府民の命とくらしを守るための緊急要望書」を提出

                              2022年2月14日


大阪府知事 吉村 洋文 様

                 進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)

 新型コロナ対策を抜本的に強化し、府民の命とくらしを守るための緊急要望

 新型コロナ・オミクロン株が急拡大し、現在大阪府などにまん延防止等重点措置が適用されています。大阪府の1日あたりの新規感染者は連日1万人を超え過去最多となり、医療機関・保健所の機能はパンクし、自宅療養を強いられる感染者が約4万8000人、入院か療養かの判断を待つ感染者は約8万5000人(2月8日現在)になるなど、府民は重症化や感染拡大の不安を抱えながら日々暮らしています。
 オミクロン株はこれまでの変異株と比べて感染力が強く、短期間に他人に感染させるという特徴があり、高齢者や基礎疾患のある者が感染すれば、重症者や死亡者は確実に増加します。100万人あたりのコロナ感染死亡者は大阪府が全国最多であり、これ以上「救える命を救えない」事態を繰り返してはなりません。
 今こそ大阪府は感染拡大・医療崩壊を食い止め、府民の命とくらしを守るために、新型コロナウイルス対策を抜本的に強化すべきです。以上の立場から、進歩と革新をめざす大阪の会は、ワクチン接種の迅速化、PCR検査の抜本的な拡充、医療機関への支援、保健所体制の強化をはじめとした以下の事項を、大阪府に強く要望します。

                  記

1、ワクチン接種を希望するすべての府民が円滑に予約でき、迅速に接種できるよう、国や市町村と連携してワクチン・医師・看護師の確保、ワクチンの情報提供、ワクチン接種体制を強化すること。

2、PCR検査を抜本的に拡充すること。無症状感染者を早期に発見・保護し、感染拡大を防ぐために、希望する府民にPCRの無料検査を実施すること。

3、高齢者施設の従事者等に実施している定期的なPCR検査を、通所施設の従事者や利用者、医療従事者、幼稚園・小中学校・高等学校・特別支援学校の教職員、保育所・放課後学童保育の職員にも実施すること。

4、保健所の保健師・職員の増員をはじめ、保健所体制を抜本的に強化すること。また、コロナ自宅療養者への配食サービスは、市町村の対応を基本とし迅速かつ漏れなく行えるよう、大阪府が市町村並びに各保健所(政令・中核都市含む)に対し、要請・調整すること。あわせて、医療機関と連携して保健所を通さずに入院・治療できる仕組みづくりのため、大阪府が要請・調整すること。

5.医療崩壊を繰り返さないために、大阪府として病床と医療従事者の確保、大規模医療・療養センターの稼働をすすめること。検査キット・PCR検査試薬を不足している医療機関へ配ること。コロナ自宅療養者が受診できる医療機関の整備を引き続き進めるとともに、迅速に訪問対応ができる方策を保健所などと調整すること。介護・介助を要するコロナ患者が療養できる専用施設を設置すること。

6.発熱外来補助金の復活と診療報酬の引き上げを国に要請すること。医療機関への減収補填等の支援を直ちに実施すること。

7、営業時間短縮協力金の審査を迅速に行い、協力金を速やかに支給すること。事業復活支援金を持続化給付金なみに増額するよう国に要請すること。減収となった事業者への府独自の支援制度を新設すること。また、コロナ禍の影響で融資の返済が難しい事業者に対し、柔軟な対応を取るよう国や金融機関に要請し、具体化すること。

8,府民に莫大な負の遺産となりかねないカジノ・IR建設をストップし、カジノ・IR推進の予算・職員をコロナ対策に回すこと。 
                    

 

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