大阪革新懇活動ニュースNo.18

大阪革新懇12・4「講演と文化のつどい」 山極壽一さん講演
     ~ 進化と文明のミスマッチから見たコロナ後の社会 ~                       

 12月4日(日)大阪革新懇は、「講演と文化のつどい」をエルおおさかで開催し、会場には167名が集い、YOUTUBEは53か所で同時視聴され、合わせて220名以上が参加しました。
 総合地球環境学研究所の山極壽一所長が「進化と文明のミスマッチから見たコロナ後の社会」と題して講演しました。山極さんは、新型コロナ感染で「移動する自由・集まる自由・対話する自由」などが制約される中で、人間の暮らしに必要なことは何か、豊かさとは何かが再認識されたと指摘。これまで人類は科学技術により富を増やしてきたが、1950年以降の生物の多様性や土地利用などの指標を調べれば、もはや地球の収容力は限界にきていると強調。人類の進化と文明史を振り返り、どこで間違えたかを考えなければならないのでは・・と、参加者に問いかけました。

       人間相互の信頼関係や新たな社交による文化の再構築を
 山極さんは、長年にわたる研究から二ホンザルは対面行動をしないが、類人猿や人間は対面行動をすること、二ホンザルは食物を分配しないが、類人猿や人間は食物を分配すること、人間は共食と共同保育を行いながら共感力を高めていることなどを写真や映像で紹介。山極さんは、人間の本質とは、①共食と共同保育を通して高めた共感力、②音楽的コミュニケーションで結びついた身体の共鳴による社交、③重層的な社会に対応できる高い認知能力、④自然の多様性に立脚した文化の多様性にあると強調。その一方で、言語は複数の文化をつなぐことはできたが、人間同士の信頼関係は広がっておらず、相互の信頼関係をつくる社会ではなく、制度やシステムを信頼する社会になっていると、課題を指摘しました。そして、人間相互の信頼関係や新たな社交による文化を再構築し、共同性を回復する社会にしていこうと締めくくりました。

          獅子舞登場に大盛り上がり
 文化行事は、大阪市大正区で沖縄料理と島唄の店を営む「うるま御殿」の皆さんが三線などを演奏しながら沖縄民謡などを披露。「キャロットアイランド」「花」「ハイサイおじさん」「島人ぬ宝」などを熱唱しました。最後に頭を噛まれると良いことがあると言われる大きな獅子舞が登場し、会場は大いに盛り上がりました。 
 開会あいさつは大阪革新懇の川崎美栄子代表世話人が、閉会あいさつは関西学院大学の冨田宏治教授が行いました。

<参加者の声より>

〇長年の研究に基づいたニホンザルと類人猿、人間の違いをユーモア交えて語りながら、わたしたち人間が大切にしなければならないものは何なのかを、わかりやすく教えていただきました。
〇類人猿から人間が学ぶべきことを教訓に、これから人類がめざすべきことについて大変興味深く意義ある話を聞くことができてよかったです。
〇格調高く人間味あふれる講演で心が豊かになりました。
〇維新は食物を『分配』しない独占欲のニホンザルや。我々は人間なんや。
〇手拍子をしながら三線の音色とリズムに合わせて沖縄民謡の名曲を楽しめました。つい歌に合わせて踊ってみたくなりました。獅子舞の登場はよい企画でした。一度大正区のお店に行ってみたいと思いました。
〇沖縄の悲惨な歴史を乗り越え、沖縄の碧い海と空の下で育まれてきた沖縄民謡は、いつ聞いても癒されます。うるま御殿さん、ありがとうございました。

 

大阪革新懇活動ニュースNo.17

~がんばっています地域・職場革新懇 <PART44> ~

<大阪革新懇・羽曳野革新懇> 府議会・大阪市議会でも統一協会と縁を切れ  
 
 11月14日羽曳野総がかり行動実行委員会は、「羽曳野市議会と旧統一協会との関係についての要請書」を金銅宏親市議会議長(市民クラブ)に手渡し、要請をを行いました。
 要請書は、羽曳野革新懇・年金者組合・新婦人・民商・九条の会市内連絡会の5つの団体が名を連ね、その内容は①市議会議員と旧統一協会とその関連団体との関連について、調査し明らかにすること、②政務活動や政策立案の判断に影響がないか、③市議会議員は旧統一協会及びその関連団体とは今後一切関わりを持たないこと、の3点です。
 要請
の中で、金銅議長は「要請内容に沿った決議文が提起されれば、幹事長会議で議論をする。但し、全会一致が原則。また、議長は公平中立であり、議論を一方向に肩入れすることはできない」と及び腰でした。
 私たちは、①旧統一協会が反社会性の団体であること、②この団体の広告塔となり被害を拡大してきた政治家は責任が重いこと、③地方政治にも浸透してきており、羽曳野市議会においても関係を持ったり、市政への影響を受けることがあってはならないこと、④この団体との関係を断つことは、政治家の責任であることを強く要請しました。
 また大阪革新懇11月9日~10日にかけて大阪府議会と大阪市会のすべての会派に対し、旧統一教会との関係を根絶する要請を行いました。

<大阪革新懇> 「コロナ対策」提言を大阪府に届け、記者会見

大阪革新懇は、コロナ対策チームをつくりこれまで大阪府に4回にわたり「コロナ対策の強化を求める」緊急要望書を提出しました。今回は「新型コロナ対策を強化し、府民の命と健康を守るための提言」を作成し、11月9日に大阪府に届け要請を行い、11日には記者会見を実施しました。
 「コロナ提言」は医療分野で10項目、公衆衛生分野で5
項目の課題を挙げ、コロナ対策の強化を大阪府に求めています。今後、大阪革新懇として府内の保健所所長などへの郵送や府医師会などへの訪問を行い、広く共同を呼びかけます。

 

大阪革新懇活動ニュースNo.16

 がんばっています地域・職場革新懇 <PART43> ~

<堺市民懇> 長谷川義史さんの絵本ライブに380名
 10月29日、堺市民の会(堺市民懇)主催の「文化のつどい2022」が開催されました。当日は堺だけでなく、神戸や豊中、吹田や大阪市内からの参加も多く、子どもさん連れの真ん中世代も含めて380人参加し、大盛況となりました。
 軍事一本やりの世界と日本、そんな中で長谷川義史さんの絵本はどれも生きることの楽しさや多様さ、そして平和のすばらしさをうたっています。「へいわってすてきだね」をうたと絵本ライブで満喫しました。

 前半はレガーテ(女声合唱団)の「母さんたちの贈りもの」「死んだ男の残したもの」など、さらに男声も加わり、故中村哲さんを追悼した「ひと粒の麦~Moment」などを51名で熱唱。

 後半は長谷川義史さんの「絵本ライブ」を堪能しました。人にわかってもらえない悩みをかかえた子どもたちに「世の中にはそんな君を必要としている人もいるんやでえ」と語りかける絵本『たこやきのたこさぶろう』から始まって、次々に絵本をひもといて『おじいちゃんのおじいちゃん』『おへそのあな』『てんごくのおとうちゃん』『へいわってすてきだね』と。途中、藤井寺でのこども時代のお話とともに模造紙に絵を描いたり、ウクレレ演奏も交え、ほっこりやさしい絵に心和ませながら、子どもたちへの愛、平和への強い願いを感じたひと時でした。参加者からの堺市民懇への入会もありました。

<河南ネットワーク> 市民と野党の共闘で絶対「憲法」と「九条」守るぞ!  
 10月30日、「河南革新懇ネットワーク」主催による学習会が行われ150名が参加。講師は一橋大学名誉教授の渡辺治さん。
 渡辺さんは「岸田政権は選挙後すぐに『改憲』『九条破壊』を進めようとしたが、『国葬』『統一協会』問題で出鼻をくじかれてしまった。岸田政権は、安倍・菅の宿題、アメリカの強い圧力の二重の要請を受け『改憲』を加速化し始めた。その加速の要因は国会での政党配置の変化やバイデン政権の圧力増加。ロシアのウクライナ侵略に便乗した日米共同軍事行動の緊密化と役割分担の見直しなどがあった。」と指摘し、「安倍政治の膿=『国葬』『統一協会』問題=が噴出し、『協会』・『勝共連合』や他団体との癒着が明らかになるなど、国民も疑い始めている。今必要なことは、『軍事対軍事』にノー!のメッセージをアジアと世界に発信すること。そして、改憲発議を許さない市民の行動をすすめること。『統一協会』問題と『改憲阻止』の運動の両輪で進め、これまでの運動に確信を持ちましょう」と訴えました。

 参加者はアンケートに「九条の大事さがよく分かった」「九条を守り、絶対軍事対軍事にはしてはいけない」、なかには「特に最後にふれられた”戦争を知らない世代が八割なんて国は無い“の言葉に感動した」と書かれるなど大変好評でした。50冊用意したブックレットも完売し、カンパも113,514円集まりました。

 
 
12月4日「講演と文化のつどい」申し込み:大阪革新懇ホームページ又は電話で受け付け中です。

 

 

大阪革新懇活動ニュースNo.15

   ~ がんばっています地域・職場革新懇 <PART42> ~

<河内長野革新懇>  高校生のシール投票、約6割が「国葬」反対 
 9月26日(月)夕方、河内長野市の「戦争させない、9条壊すな総がかり行動実行委員会」(河内長野革新懇も加盟)などの呼びかけで、約50人が河内長野駅前に各々の宣伝物を持ち寄り、憲法違反の「国葬」反対の宣伝を行いました。
 約20人が弁士になり、次々に「国葬」反対を訴え、アベ政治を礼賛し、国民に安倍晋三元首相への弔意や敬意を押し付けようとする、岸田政権に怒りの声を響かせました。    

 27日(火)朝にも20人余りで河内長野市役所前で、「国葬」反対のスタンデ ィング宣伝を実施しました。登校途中の高校生にビラを渡し、シール投票を呼びかけると、「国葬」に「賛成」が9人、「反対」が22人、「分からない」が6人と、「反対」が約6割に達しました。当日河内長野市役所には、申し入れにもかかわらず半旗が掲揚されました。「国葬」も半旗掲揚も、市民・国民の声を聞かず、憲法の精神も踏みにじって力づくで強行するなら、強行したものが自ら墓穴を掘るだけです。

<交野革新懇>  憲法違反の国葬反対、スタンディング宣伝
 9月27日(火)交野革新懇が呼びかけた安倍「国葬」反対の集会・スタンディング宣伝を、JR河内磐船駅前で10時30分から行いました。 「国葬」反対の横断幕、「国葬反対」のゼッケン30枚、手作りの大きな看板、プラスター10枚を掲げて、63人が参加。JR河内磐船駅前が集会の参加者で一杯になりました。
 
 交野革新懇代表世話人の佐々木協二さんはじめ7人がスピーチし、最後に”憲法違反の国葬反対”をみなさんで唱和しました。話を聞いていた40歳代の女性は、”みなさんが述べられている通りで国民の圧倒的な人が反対している国葬、今日行われると思いますが、おかしいと思うことをおかしいと声をあげていかなければなりませんね。あきらめず民意無視をつづける政治を変えていかなければ・・、私もがんばります”、最初から聞いていた高齢の方は”憲法違反の国葬には反対です。16億円もの高額な金を使うな”など述べられていました。

<羽曳野革新懇>   9・27「国葬」反対スタンディング
羽曳野革新懇も参加する「羽曳野総がかり行動実行委員会」は、9月27日(火)「国葬」反対のスタンディング宣伝を野中寺前の交差点で行いました。「国葬」反対の横断幕4本と、「国」「葬」「反」「対」のプラスター20枚などを掲げて35人が参加し、交差点の4つ角を埋め尽くしました。
 車の中から手を振ったり軽く会釈したりする人や、クラクションを鳴らして賛同を示す運転手もいました。自転車を止めてプラスターの文字をしっかり読む若いお母さんの姿もありました。いつものスタンディングより市民の反応も良く、関心の高さが表れていました。

 

大阪革新懇活動ニュースNo.14

 おおさか総がかり行動 「安倍国葬」反対!統一協会と手をきれ!

 大阪憲法会議などが参加する「おおさか総がかり行動実行委員会」主催による緊急集会が、9月26日(月)中ノ島公園で開催され、集会後参加者は梅田までデモ行進を行いました。集会には900名をこえる府民が参加しました。
 実行委員会を代表して中北龍太郎弁護士が「国葬には法的根拠がなく、弔意を国民に強制することは憲法に保障する思想・良心の自由を侵害している」と訴えました。
 立憲野党(立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組、社会民主党)からそれぞれ連帯の挨拶がありました。集会やデモ行進の様子は、NHKや毎日放送で報道されました。集会には堺市、寝屋川市、富田林市など各地域革新懇からも参加がありました。

 9月3日(土)寝屋川革新懇と憲法を守る会の共催で、「安倍元首相国葬反対、統一協会と議員の癒着解明」緊急宣伝行動が行われ50名が参加し、シール投票では9割の市民が反対の意思を示しました。

 

   ~がんばっています地域・職場革新懇<PART41>~

<交野革新懇>
 市長選勝利と石川講演確信にさらなる前進を~定期総会開催~
9月25日(日)交野革新懇は、2022年度定期総会&講演会を開催し、会員の62%、会員外からも参加があり会場一杯になりました。メィン会場とサブ会場でリアル視聴しました。
 活動報告にたった立花事務局長は、この1年間活動の自粛と制限を余儀なくされたが、青年革新懇結成の準備、多くの市民が参加した交野平和展の取り組みなど不十分ながら活動を展開したこと、また数年間大きく後退していた交野革新懇会員と全国革新懇ニュースを、世話人さんや事務局のみなさんの努力で大きく増やし、最高時を突破して総会を迎えたことの報告に、会場から拍手がありました。
 会場からの発言では、青年革新懇の結成呼びかけを会長・事務局長・世話人(写真)になる方が結成総会の成功を参加者のみなさんに呼びかけました。青年革新懇は11月20日(日)13:30~交野市ゆうゆうセンターで結成総会が開かれます。会長になる方からは”30名ぐらいの若い人を組織していきたい”との発言がありました。
 また、共同の力を発揮し交野市長選挙を勝利した経験を、交野市会議員の皿海ふみさんが発言しました。交野市長選挙の経験は、地域・職場・青年全国交流集会11/19~20の二日目、「草の根の共闘を」の分科会・分散会で交野市から特別発言される予定です。
 総会に続いて、神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんが「憲法を指針に現状の打開を」のテーマで講演。「参議院選挙の結果をどうみるのか」「目の前の情勢をどうみるのか」「憲法を指針に現状の打開を」という内容で話をされ、参加者から拍手や笑いあり、元気のでる講演でした。

大阪革新懇活動ニュースNo.13

大阪革新懇 新型コロナ対策強化を求める要望書を大阪府に提出

 9月20日(火)大阪革新懇は、大阪府吉村洋文知事宛てに「新型コロナ対策を抜本的に強化し、府民の命とくらしを守るための緊急要望書」を提出しました。大阪革新懇から長瀬文雄代表世話人(淀川勤労者協会・副理事長)、大原真事務局長など4名が参加、大阪府からは健康医療部・感染症対策企画課及びワクチン接種推進課の担当者が応対しました。
 
 冒頭小林優事務局次長が緊急要望書の趣旨を説明。第7波で大阪府では1日あたりの新規感染者が7月下旬より2万人を超え過去最多となり、医療機関・保健所は第6波に続き機能不全。発熱外来にたどり着けない府民、自宅や高齢者施設で命を奪われる府民が多数出たと厳しく指摘。大阪革新懇として、ワクチン接種の普及・促進、PCR検査の抜本的な拡充、医療体制と保健所体制の抜本的な強化、急性期・慢性期病床の削減計画中止、カジノ・IRの予算・職員をコロナ対策に回すことなどを大阪府に求めました。

 
 大阪府担当者は、9月26日(月)から国の「全数把握の見直し」方針に基づき、医療機関からの感染者発生届を、①65歳以上、②入院を要する者、③治療が必要な重症リスク者、④妊婦に限定する、その他の感染者は新設される「陽性者登録センター」に本人で登録してもらうと説明し、登録した情報をもとに宿泊療養や配食サービスなどを申し込むことができると述べました。また、担当者は自宅待機者等への24時間緊急サポートセンター(通称「自宅待機SOS」)とあわせた「健康フォローアップセンター」を新設し、26日から運用すると説明。大阪府内のPCR等無料検査登録所は約1200か所で、オミクロン株対応ワクチンは10月上旬までに220万回分供給できる見込みと説明しました。

 長瀬代表世話人は「第7波では医療関係者の感染も増え、1割減の医療体制で2割増の感染者に対応しているのが現場の実態。医療従事者は疲労がたまりへとへと。適切な医療が提供できず、手遅れで感染者が死亡している」と述べ、「府として初期対応を強化することが重要であり、発熱外来やオンライン診療に確実にアクセスできる体制が弱い」と指摘しました。

~がんばっています地域・職場革新懇<PART41>~
<交野革新懇> 国葬・弔意強制に反対する要望書を 市長と市教委に提出

 9月9日交野革新懇代表2名は、”安倍元首相国葬及び弔意強制に反対する要望書”を提出し、秘書課と教育次長と懇談しました。
 同日交野9条の会、新婦人、年金者組合、交野革新懇、日本共産党など22名は、安倍元首相の「国葬」は憲法違反、中止を訴えるスタンディングとスピーチ宣伝をプラスターやゼッケンをつけてJR河内磐船駅で行い、緊急署名にも取り組みました。市民の関心は高く、「国をあげた国葬は憲法と相いれない」「国葬に多額の国予算を使うのは反対」などの声があがりました。

大阪革新懇活動ニュースNo.12

大阪革新懇緊急シンポ やめろ「国葬」・カジノ!手を切れ統一教会!

  9月10日(土)大阪革新懇は、立憲野党緊急シンポジウム~「やめろ『国葬』・カジノ!手を切れ統一教会!」~を大阪私学会館で開催し、46名が参加。   YOUTUBE同時配信は55か所で接続され、合わせて100人以上が参加・視聴しました。コーディネーターは、大阪革新懇代表世話人の桜田照雄教授。パネラーは、立憲民主党の森山浩行衆議院議員(大阪府総支部連合会代表)、日本共産党の宮本岳志衆議院議員、社会民主党の大椿裕子副党首が務めました。

 森山氏は、「『国葬』・カジノ・統一教会問題では、野党で完全に一致。野党間で論議して(自公政権に)変わる政権をつくる。岸田政権が国会開会を拒否するもとで、野党合同ヒアリングを行い(官僚に)資料を提出させている」と、野党共闘の現状を語りました。

 宮本氏は「『市民と野党の共闘』が見える機会を作っていただき感謝。臨時国会はわずか3日間、閉会中審査も全く不十分。安倍元首相の家族葬ですら吹田市や富田林市の市教委は半旗を掲げる文書を発出。憲法違反の『国葬』を通じて国民、とりわけ学校現場に弔意を押し付けることは許されない。安倍政治の膿が出ている」と分析しました。

 大椿氏は「7月15日社民党は『国葬』反対の談話を発表した。『今だけ・金だけ・自分だけ』の政治は、私たちの民主主義の力を強める。大阪ではカジノ問題で住民投票を求める署名が21万筆を超えて集約され、府議会で否決されたが闘いは継続している。」と述べました。

 会場からの質問「政権交代へ、野党共闘をどうグレードアップさせるのか」について、宮本氏は「野党共闘への障害を乗り越えるという一致点での努力、野党を名乗りながら野党共闘を妨害する勢力への明確な態度、対決と提案をセットで語ること、この3点が大事」と明快に回答。大椿氏は「来年の統一地方選挙でとりわけ大阪では府会議員選挙でも大阪市会議員選挙でも野党共闘が大切。現議席を守り、議席を増やすことが重要」と述べ、相互に「市民と野党の共闘」を前進させることを確認しました。

 その後、富田林革新懇の牧事務局長と大阪職場革新懇連絡会の野村共同代表が「国葬」反対・弔意押しつけを許さないとりくみについて、おおさか市民ネットワークの藤永代表がカジノ誘致反対の運動などについて報告しました。

    ~がんばっています地域・職場革新懇<PART40>~
<住吉革新懇>  国葬にもカジノにも強い怒り・反対の声
 9月18(日)住吉革新懇も参加する「住吉市民アクション」は、長居公園入口で”安倍元首相の 「国葬」絶対やめて!””大阪にカジノはいらない”と訴える街頭宣伝・署名行動に9名が参加。
 台風の接近が心配されましたが人の流れも案外多く、”吉村知事は好きや”という女性が「国葬もカジノも絶対反対や」と話して署名したり、親子が自転車を止めて”国葬やめてほしい”と署名したり、”頑張ってや”と激励したりする人もあり、短時間で20筆以上の署名を集約。国葬にもカジノにも強い怒りと反対の声があることが改めて示されました。

新型コロナ対策を抜本的に強化し、府民の命とくらしを守るための緊急要望

2022年9月20日

大阪府知事 吉村 洋文 様

進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)

新型コロナ対策を抜本的に強化し、府民の命とくらしを守るための緊急要望

 第7波では新型コロナ感染が急拡大し、大阪府では1日あたりの新規感染者が7月下旬より2万人を超え過去最多となり、発熱外来にたどり着けない、保健所へ連絡がつかない府民が多数出て、医療機関・保健所は第6波に続き機能不全状態に陥りました。入院や宿泊療養できずに自宅・高齢者施設で療養を強いられる感染者が過去最多の16万人に達し、命を奪われる高齢者、適切な医療を受けられない府民が多数現れました。
 大阪府の3・4回目のワクチン接種率は沖縄県に次いで全国ワースト2で、コロナ感染死亡者は全国最多の6200人を超えており、これ以上「救える命を救えない」事態を繰り返してはなりません。今こそ大阪府は、府民の命とくらしを守るために新型コロナ対策を抜本的に強化すべきです。
 以上の立場から、進歩と革新をめざす大阪の会は、ワクチン接種の普及・促進、PCR検査の抜本的な拡充、医療体制と保健所体制の抜本的な強化をはじめとした以下の事項を、大阪府に強く要望します。

                   記


1、ワクチン接種の有効性を府民に周知徹底し、接種を希望するすべての府民が円滑かつ確実に接種でき、ワクチン接種が普及するよう、国や市町村と連携してワクチン接種体制を強化すること。

2、PCR検査を抜本的に拡充すること。感染者を早期に発見・保護し、感染拡大を防ぐために、希望する府民がPCR無料検査を受けられるように検査体制を拡充すること。

3、高齢者施設の従事者等に実施している定期的な検査を、通所施設の従事者や利用者、医療従事者、幼稚園・小中学校・高等学校・特別支援学校の教職員、保育所・放課後学童保育の職員にも実施すること。

4、保健所の保健師と職員を正規で大幅増員することをはじめ、保健所体制を抜本的に強化すること。医療機関・医師会・消防署と連携して保健所を通さずに入院・治療できる仕組みづくりのために、大阪府が要請・調整すること。

5.医療崩壊を繰り返さないために、大阪府として急性期・慢性期病床の削減計画を中止すること。

6.臨時的医療施設・療養施設、発熱外来体制など医療体制全体を強化すること。発熱外来補助金の復活と診療報酬の引き上げを国に要請すること。医療機関への減収補填等の支援を実施すること。

7、国が9月26日からの「全数把握」見直しを表明したもとで、大阪府は専門家・医療機関・保健所関係者の声を真摯に聴き、丁寧に対応すること。

8、事業復活支援金を持続化給付金なみに増額するよう国に要請すること。減収となった事業者への府独自の支援制度を新設すること。また、コロナ禍の影響で融資返済が難しい事業者に対し、柔軟な対応を取るよう国や金融機関に要請し、具体化すること。

9,府民に莫大な負の遺産となりかねないカジノ・IR建設をストップし、カジノ・IR推進の予算・職員をコロナ対策に回すこと。