大阪革新懇活動ニュースNo.8

大阪革新懇緊急鼎談 「維新」のリアルと公共の再生を!
~コモン(公共)と民主主義で対抗軸を作る~

 大阪革新懇主催の緊急鼎談 「維新」のリアルと公共の再生を!~コモン(公共)と民主主義で対抗軸を作る~が、7月1日(土)大阪市内で開催され、会場に130名が参加し、ユーチューブも130か所に配信されました。 
 桜田照雄代表世話人(阪南大学教授)が「維新によるえげつない行政が続いている。高校の無償化やカジノでも様々な矛盾がある。公共を再生する中で維新政治を転換する第一歩としたい」と開会あいさつ。

 最初に冨田宏治さん(代表世話人、関西学院大学教授)は、「維新政治には3つの大罪(①熟議としての民主主義破壊、②くらし・いのち・教育の破壊、③市民の分断とコミユニティの破壊)があり、市民分断の組織化・固定化が(維新の)政治的本質だ」と指摘しました。「一見圧勝しているように見えるが、得票数は大きくは伸びていない。投票から遠ざかっている人々に投票所に足をむけてもらう努力、働きかけが重要だ」と強調しました。

 続いて白井聡さん(京都精華大学教員)「(維新躍進は)大阪だけでなく京都や奈良にも広がった。その契機は新型コロナで『吉村さんようやっとる』との評価、『事実』より信じたいものを信じる『価値』の転換が求められている。『阪神タイガース化』した維新。戦後民主主義の構造的な欠陥だ。しかし、希望はある」として杉並区などをあげました。

 最後に杉並区長選挙で岸本区長を誕生させた内田聖子さん(選対本部長・アジア太平洋資料センター共同代表)が発言。「希望と言われるとうれしいが苦労が多い。選挙では“対話”を選挙戦の中心コンセプトに据え“やさしい熱狂、楽しい運動、やかましくないムーブメント”に挑戦した。区議会議員選挙でも女性が5割を占め、投票率も4.19%上げた。新自由主義に抗う“恐れぬ自治体”を作るには、今後とも岸本区長を支え、ともに運動する市民が必要だ」と語りました。

 その後、公共の再生の議論。冒頭、寝屋川革新懇から維新との激しい選挙戦を勝ち抜き、広瀬市長の再選を勝ち取った取り組みが報告されました。「知事選挙では吉村氏が6万6千票獲得したが、市長選挙では現職の広瀬けいすけさんが6万票、維新候補は2万5千票だった。ドライブスルーPCR検査や介護事業者等への定期検査などコロナ対策の独自施策や、中学校給食実施など実績や公約を訴え勝利した。具体的に公共のあり方、市役所の役割を広げた結果だと思う」と報告しました。

 白井さんは「杉並や寝屋川のように、いい仕事をすれば結果がでる。助け合うことは悪いことではないことを広げていこう」、内田さんは「政治的無関心が悪いといっても仕方がない。勇気を出して投票した若者、女性を大事にしたい」と発言し、最後に冨田さんが「苦闘の連続だが、新しい公共をつくるために奮闘しよう」と、呼びかけました。

 

大阪革新懇活動ニュースNo.7

~ がんばっています地域・職場革新懇 <PART49> ~

<寝屋川革新懇> 6月9日 ねやがわナインデー 軍拡・原発・マイナ保険証NO!       

 国会会期末を控えた6月9日(金)、寝屋川革新懇も参加する「寝屋川憲法を守る会」は、京阪寝屋川市駅周辺3か所で憲法宣伝行動を行い、20名が参加しました。宣伝を通じて、憲法署名・核兵器廃絶署名が18筆集まりました。

 通常国会の状況を踏まえ参加者は、「5年間で43兆円の大軍拡は、国民一人あたり34万円。国民の医療・年金・東日本大震災復興費まで軍事費に横流しする暴挙は、許されません」「健康保険証を廃止し、トラブルが続くマイナンバーカードを国民に強要することをやめろ!」「悪法強行三昧の岸田内閣の危険な動きを黙ってみているわけにはいきません。『くらしを壊すな!平和と憲法を守れ!』の声をご一緒にあげましょう」などと、訴えました。

      第423回ゲンパツいややん行動 60年超えて原発運転NO!

 第423回目のゲンパツいややん行動を6月9日(金)京阪寝屋川市駅前で行い、8名が参加しました。岸田首相は脱原発の公約を投げ捨て、原発を最大限活用することに転向。60年を超える原発利用から新増設まですすめる、まったくの無責任さ。国民の命と安全を何も考えていません。福島出身者が童謡「ふるさと」を熱唱して、「忘れがたきふるさと」の歌詞を響き渡らせました。

 

<羽曳野革新懇>  弱者に寄り添う徹底した対話で投票率のアップへ

 6月17日(土)羽曳野革新懇は、2023年総会をリック羽曳野で開催し、50人を超える仲間が参加しました。関西学院大学教授で全国革新懇世話人の冨田宏冶さんが、「維新政治の本質~統一地方選挙の結果を踏まえて~」と題して記念講演。

 冨田先生は、維新の3つの大罪として①民主主義の破壊、②暮らし・いのち・教育の破壊、③市民分断・コミュニティーの破壊を挙げ、その一つひとつを詳細に解明。そして統一地方選結果を踏まえ、「維新が全国的躍進を遂げたというのは、メディアの虚像でしかない」と断言。4月の大阪市会議員選挙結果などを例に「(維新は)議席は増やしているが、得票はそんなに増やしていない。しっかりした固定票があり、上手く票割りがされている」と、分析しました。

 その上で冨田先生は、「一番大切なことは投票率を上げること。投票率を上げるには徹底した対話が必要。60%の投票率になれば維新は吹っ飛ぶ。そこが維新の弱みだ」と述べ、「『都構想』の住民投票結果が生きた事例。投票率が上がれば下手な票割りをすれば(維新は)全滅だ」と語り、弱者に寄り添う徹底した対話を強調しました。

 その後安保事務局長が、①羽曳野革新懇の活動報告、②今年度の取り組み提案を行い、最後に世話人・事務局員選出を参加者全員で承認し、総会を終えました。

大阪革新懇活動ニュースNo.1

歴史的岐路のもとで改憲・大軍拡を許さず、希望ある政治へ
―大阪革新懇2023年度総会―

 大阪革新懇は2月25日(土)2023年度総会を行い、会場参加・オンライン視聴で67名が参加・視聴しました。冨田宏治代表世話人(関西学院大学教授)の開会あいさつの後、府知事選挙に出馬予定のたつみコータローさんが「カジノを撤回し、少人数学級で教育を取り戻し、保健所の増設など公共を再生したい」などと、力強く挨拶をしました。続いて、日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長から統一地方選挙について、西晃弁護士から安保3文書について特別報告があり、その後大原真事務局長が「報告と提案」などを行いました。
 討論では、9名が発言し、地域や職場革新懇、賛同団体から安保3文書撤回のとりくみや会員拡大、住民運動のとりくみなどが豊かな活動が報告されました。
 最後に、2023年度の新しい体制などを確認し、当面維新政治の転換・カジノ誘致反対にむけ、統一地方選挙に全力をあげて取り組むことを確認して、総会を終えました。
 また前日の2月24日(金)には、ウクライナ戦争1周年の京橋駅前宣伝に参加しました。

<河内長野> カジノを止めよう!たつみコータローさん
で府政を変えよう!
 2月23日(木)「カジノを止める河内長野連絡会」と「河内長野市民連合」の呼びかけで、「夢洲カジノIRを検証する市民学習会」が行われました。講師は自治体問題研究所の藤永のぶよさん。豊富な資料と体験をもとに熱く報告。
 80人余りの参加者からは、「土壌汚染、軟弱地盤、談合等、改めてカジノ計画の無謀さがよく分かった」「吉村知事が公約にカジノを正面に掲げられないところまで運動で追い詰めてきたとの指摘に、励まされた」などの感想が寄せられました。
 学習会後には河内長野の「明るい会」の駅前宣伝が取り組まれ、30人が参加。「カジノより賃上げを」「カジノより教育を」「たつみさんを先頭に命と暮らし最優先の府政を」などと、マイクで訴えが続きました。
 26日(日)には社保協の呼びかけで介護保険の学習会も70人の参加で取り組まれ、それぞれの要求を基礎に、たつみコータローさんを先頭に府政革新を求める運動が河内長野でも広がっています。

大阪革新懇活動ニュースNo.24

「戦争より平和の準備を!!」 2・20河内長野デモ&宣伝

 2月20日「戦争より平和の準備を2・20河内長野デモ&宣伝」が11時から同市内中村池公園集合・出発で行われました。呼びかけは、戦争させない9条壊すな河内長野実行委員会。40名の参加で、「大軍拡、大増税反対。戦争より平和の準備を。大阪にカジノはいらない。命と暮らし最優先、市民が主役の政治を」と呼びかけ、デモ行進。

 その後、河内長野駅前でのリレートークも実施。丹羽実日本共産党市議はじめ43人の参加者の内12人が、次々にそれぞれの言葉で平和への思いを訴えました。「これを機に新署名をはじめ、周りに運動を更に広げよう」と最後に実行委員会より訴え。同実行委員会は3月23日告示の府知事選の大争点、「夢洲カジノ問題の市民学習会」も呼びかけています。

憲法9条守り市民の力で平和を築こう

 2月13日、第47回「建国記念の日」不承認のつどい(大阪12区市民連合・寝屋川革新懇共催)が大東市民会館で開催され、150名が参加しました。
 伊藤千尋さんが記念講演「ウクライナ戦争の教訓は、侵略した国は孤立し破滅する。ウクライナ戦争に便乗する日本政府は、憲法9条から見て嘘つきだ。軍事基地化すれば、南西諸島はウクライナになる。軍隊で国は守れない、9条は国を超えて人類を守る。市民の力が政治を変える時代、声を上げよう、行動しよう」と強調されました。
 写真は2月19日、京阪電車香里園駅での香里9条の会、新婦人などによる第621回ナインデーの模様。「安保3文書新署名」と新調したノボリ「戦争の準備でなく平和の準備を!」(加藤周一さん)のお披露目となりました。

大阪革新懇活動ニュースNo.23

安全保障や防衛力・抑止力、日米同盟などのマジックワードを見極めて  
対話かミサイルか!「安保3文書」を斬る学習・討論会

 2月5日、大阪革新懇は緊急企画として「対話かミサイルか 安保3文書を斬る 私たちがめざす日本と東アジアの形を考える学習・討論会」を開催し、会場には49名、YouTube接続は36回線でした。(2月7日現在で167接続)

 藤永延代代表世話人が開会あいさつし、「戦争体験者の一人として悲惨さを伝え、平和を守る」と決意を語りました。コーディネーターの富田宏冶関西学院大学教授より「安保3文書の閣議決定は手続き上の問題、その中身、増税を強いることなどの問題点がある。岸田内閣による国会が閉じた途端の火事場泥棒的な態度は許しがたい」と趣旨説明。
 最初に、阪田雅弘元内閣法制局長から「2015年の安保法制により海外で武力行使しない自衛隊のあり方が難しくなった。9条だけでなく98条で国際法を守るとしており、『敵基地攻撃能力』の保有は先制攻撃となり、許されない」と指摘。続いて木戸衛一大阪大学大学院教授は、「安全保障は常に他者との関係を考えなければならないが、G7のうちアジアでは日本だけ、中国や北朝鮮とは話し合わないなど今の政権にはレイシズムの考えがある。専守防衛というのはハリネズミの針のような防衛の形で、他国が不安を覚える理由はない。それを、『攻撃は最大の防御』へ大転換しようとしている」とその危険性を指摘。大阪女学院大学の奥本京子教授は、「平和学的なアプローチとして安全保障=securityより平和=PEACEに軸を変えていく問題意識から議論に参加したい。木戸さんが指摘したマッチョな世界をどう克服するか一緒に考えたい。平和学ではコンフリクト(紛争・対立)を戦争ではなく、平和につなげるかアプローチする」と述べました。
 これを受けて富田先生より「安倍前首相は『敵基地攻撃能力は敵の中枢を殲滅する打撃力でなければならない』と正直に語った。これに対し、9条による専守防衛、平和的生存権をどう対置していくか議論で深めたい」と提起し議論をすすめました。

 杉本和代表世話人が閉会あいさつで「ニュースは大本営発表、政治は大政翼賛会の状況下であるが、学んだ私たちが草の根から対話を進めよう、政治を変えるたたかいを」と呼びかけました。 
 参加者から「9条を国際的な価値に高めるために頑張りたい」「9条をガラスにしないための市民の運動を拡げたい」「9条が歴史的岐路に立っているという認識がまだまだ足らないのでは、『どうたたかうか』の議論を起こす必要がある」「各ゲストの発言がとても濃密で勉強になった」などの感想が寄せられました。

*学習討論会は、大阪革新懇ホームページの学習討論会YouTubeより2月末まで 
 視聴できます。

大阪革新懇活動ニュースNo.22

「安保3文書撤回」賛同アピール98名で記者会見

<大阪革新懇> 地域革新懇にも初めてよびかけ取り組んだ賛同アピールは、1月30日時点で98名(公表89名)から賛同が寄せられ、記者会見を行いました。革新懇の外に呼びかけを行うことに様々な議論がありましたが、賛同者は学者・研究者、教育関係者、宗教家、藝術・美術関係者、落語家など幅広い分野の方となりました。(賛同者リストは大阪革新懇HP掲載)
 記者会見で西晃弁護士は、「安保3文書のは3つの問題点があるとして、①専守防衛をかなぐり捨てた安全保障政策の大転換であること、②軍事費43兆円は予算の1割を占め、国民生活を圧迫すること、③中国、ロシアなどを利用し不安を煽っているが、どうすれば戦争にならないかの施策が見えない。防衛は軍事だけではない。子育てや医療、福祉などバランスのとれた施策が大事だ」と力説。藤永延代さんは、「5歳の時敗戦を迎えた。近くに陸軍が駐屯し、殴られるのも記憶に残っている。戦争の香りがするものは一切拒否する。国防婦人会は大阪発祥だが、こんなことは絶対に許してはならない」と述べました。最後に冨田宏治関西学院大学教授は、「国会審議なしの手続き上の問題、事実上の改憲であること、増税で軍事費を賄うことなど大きな問題がある。防衛と抑止は全く違う。防衛力を認める人とも抑止には反対の共同をどのように進めるかが重要な課題だ」と語りました。
 大阪革新懇では引き続き2月25日の総会まで賛同者を募ること、憲法会議の署名運動推進、5日の「安保3文書斬る」学習討論会の成功を呼びかけています。

~ がんばっています地域・職場革新懇 <PART48> ~

<中央区革新懇> 中央区革新懇は1月28日、20名が参加し総会を開催しました。コロナ禍ではありましたが「だべりんぐ・カフエ」や9の日パレードに取り組んだこと、中央区自治体学校や新婦人と協力して「からほりピースフェスタ」開催など1年間の活動を確認しました。
 今後の方針として、統一地方選挙に向けて、空堀商店街入り口付近で毎月6日の「スタンディング」をよびかけること。気軽に活動参加していただけるように夏の恒例行事に加えて「文楽鑑賞会」「歴史探訪」「街づくりウオッチング」「からほりピースフェスタ・平和の鐘を鳴らそう」「からほりサロン」などの行事を世話人さんの多彩な力を借りて実施しようと呼びかけ、最後に役員体制を決めて新たなスタートを切りました。

 

 

 

 

大阪革新懇活動ニュースNo.21

~ がんばっています地域・職場革新懇 <PART47> ~

<東大阪革新懇> 大軍拡・大増税NO!「市民と野党の共闘」広げ、岸田政権と維
        新に厳しい審判を

 1月15日(日)東大阪革新懇と大阪革新懇は、国政シンポジウム「今、問われる政治の役割㏌東大阪」をユトリート東大阪で共催開催。94名が参加し、YOUTUBE同時視聴は32回線でした。
 関西学院大学の冨田宏冶教授がコーディ―ターを務め、立憲民主党・大阪府連代表の森山浩行衆議院議員、日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長、社会民主党の大椿ゆう子副党首がパネラーとして、安保関連3文書、繰り返す物価高、夢洲カジノなどについて縦横無尽に語り、「市民と野党の共闘」の重要性を互いに確認しました。

 森山議員は安保3文書について防衛費倍増はありえないし、夢洲はカジノではなく物流拠点にすべきと強調。柳委員長は岸田政権のタガが外れた危険な暴走を厳しく批判。安保3文書は憲法に違反し、平和・暮らし・経済を壊すと述べ、大軍拡・大増税NO!の共同を広げて、統一地方選挙で岸田政権と維新に厳しい審判をくだそうと呼びかけました。大椿副党首は、外交で平和を構築する必要を語り、統一地方選挙での野党共闘の重要性と、自らは大阪府会議員(茨木市選挙区)に挑戦する決意を述べました。
 

 会場からは2人が特別発言。日本共産党のうち海公仁府会議員(東大阪市選出)は、昨年の府議会で吉村知事にカジノより暮らし支援を迫ったことを述べ、4月の選挙で必ず再選を果たす決意を表明。「オール東大阪市民の会」の乾好伸さんは、育鵬社教科書を許さない運動等について発言しました。新社会党大阪府本部の川越としみ書記長も会場参加しました。

 <寝屋川革新懇>  ねやがわ「成人の日平和行動」 変えよう若者が希望を持てる 
         政治に
 寝屋川憲法を守る会は1月9日(月・休)、コロナ対策で午前・午後の2回開催となった市民会館での成人式で恒例の「成人式平和行動」を行い、新婦人・原水協・校区九条の会・日本共産党市議など各団体から30名が参加しました。
 昨年末岸田首相が「安全保障3文書」を閣議決定し、戦争する国への危険が明らかになるもとで、「成人の日おめでとう、若者に正規雇用と平和な日本を」「ストップ大軍拡・大増税」などの横断幕、「憲法9条改憲は戦争への道」「軍事費2倍化より暮らし応援を」のポテッカーを掲げて、スタンディングとチラシ配布を行いました。
 晴れ着、背広姿で久々の再会を喜ぶ成人に、「子や孫が戦火に逃げ惑う国にしてはならない」「若者が希望を持って暮らせる政治に変えましょう」「憲法9条を守り平和のバトンタッチを」「気候変動、ジェンダー平等の社会をつくりましょう」と各々訴え、エールを送りました。